
 |
早起き歴20年の中垣顕實住職。 |
|
|
健全な心と体は早起きから
自発的に早起きするには、まず早起きの習慣をつけるための動機が必要。そこで、おすすめなのが早朝座禅だ。仕事前に心と体を静めて、今日一日の準備は万端!
「早起きは三文の得と言いますが、本当ですよ」と語るのは、アッパーウエストにあるニューヨーク本願寺仏教会の中垣顕實住職。20年間、毎朝欠かさず起床は5時半だ。
「朝日が差す中で仕事をするのは気持ちのいいことです。電話もかかってこないし、静かなので、短時間で仕事が片づきます。早朝の仕事に慣れると、夜やるよりは、はるかにはかどるんです」
本願寺仏教会では、月曜日から金曜日までの午前6時半から早朝座禅が行なわれ、誰でも参加できる。近所に住むアメリカ人や日本人を含め、仕事前やジョギング前に来る人など様々。
「座禅は座っているだけ、何もしないことがいいんです。座っているうちに分かってくる。一日のうちに30分だけでも姿勢を正して静かに座る時間を持つことは、心の栄養になります。座禅でエネルギーを充電できるのです」と中垣住職。
8カ月前から座禅を始め、1週間に1度朝の座禅に参加するという鈴鹿三重さんは「ニューヨークに住んでいるとストレスも多いので、ここに来て座禅をすることでストレス解消をしています。複式呼吸で座禅をするためか便秘も治りました」と話す。鈴鹿さんは、いつもは6時半に起床しているが、座禅に来る日は6時に起きる。以前は8時頃起きていたが、早起きするようになってからは、ゆっくり朝食がとれたり、空や景色の美しさに気づいたりと心にもゆとりができたと言う。
3年前から座禅を始めた病院勤務のアーサーさんは「初めは座禅をしながら寝てしまった」と笑う。今では5時半に起きて週3回、座禅に来ている。「今まで時間を無駄にしていたことに気づきましたね。早起きのおかげで一日にできることが増え、生活スタイルが変わりました」。
中垣住職は早起きの秘訣を、「習慣にすること」だと言う。最初の1週間が一番大変で、それを乗り越えると楽になり、1カ月後また山が訪れるという周期があるが、それさえ過ぎると長続きするのだそうだ。住職も早起きを始めた当初は寝過ごしたこともあったと微笑む。さあ、今日から心と体の健康のために、朝型の生活に切り替えてみよう!
 |
 |
| お堂内部の雰囲気は厳か。 |
初めて座禅をしたという原田聖野さんと翔音さん(手前2人)。中は鈴鹿さん、奥はアーサーさん。 |
|