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2006/10/06発行 ジャピオン掲載記事

アナタはヤンキース派? メッツ派?ワールド・シリーズへの熱き闘い
スタッフが語る球団への想い
10月3日から始まった大リーグのプレーオフ。ヤンキースは9年連続地区優勝、27回目の世界一を狙う。メッツは18年ぶりに地区優勝、ミラクル・メッツの再来なるか。ワールド・シリーズに向けてニューヨークの応援合戦は過熱しっぱなしだ!

ヤンキース 広岡勲さん
東京生まれ。報知新聞社での巨人担当記者を経て、現在ニューヨーク・ヤンキース広報部。著書に『こんな時代だからこそ心にとめておきたい55のことがら』(アーティストハウス・パブリッシャーズ)、『ジョーからの贈り物』ジョー・トーリ、広岡勳共著(IBCパブリッシング)、他多数。

メッツ 松元望さん
東京生まれ。4歳から18歳までアメリカで育つ。慶応大学卒。スポーツのマーケティング会社に勤務。2004年、松井稼頭央の通訳としてメッツの職員となる。現在、球団職員としてスカウティングをしている。

 ヤンキース 広岡勲さん
 「ヤンキー・スタジアムには、先輩たちが築き上げてきた神話が生きています。球団も、その伝統を守ろうとしています」
とヤンキース広報担当の広岡勳さんは語る。ヤンキー・スタジアムの、選手や関係者が使う通路には、先人プレーヤーたちの写真が所狭しと飾られている。選手たちは毎回ここを通って試合に臨む。ルースからディマジオ、そしてジーターと、ピンストライプのレジェンドは受け継がれている。選手は、先輩たちの背中をみて、ヤンキースの伝統を学んできた。
「世界中の野球人にとって、ピンストライプは憧れであると思います。地球中で一番伝説を大切にしている、最も強いチームがヤンキースです」
と広岡さん。
 レフト後方には、永久欠番選手を称える聖地がある。ヤンキー・スタジアムにはヒーローたちが眠っているのだ。先人たちが見守る大歓声の中、選手たちは新たな伝説を創造するべく、27回目の世界一を目指す。


メッツ 松元望さん
「最近、クラブハウス(選手控え室)の雰囲気は最高に盛り上がっています。ランドルフ監督を中心に、明るいムードです。チームワークは抜群ですよ」
と語るのは、メッツの広報・松元望さん。今年のメッツの快進撃の秘密は、このムードにあると語る。ランドルフ監督は、選手たちと気持ちを分かち合う人柄。試合以外でも、選手個人の悩みに真摯に耳を傾け、あるときは選手たちと冗談を言い合っているという。監督だけではない。メッツの球団オーナーも、選手やその家族とアットホームな付き合いを大切にしている。
 「選手たちも、野球だけでなく、人間的に素晴らしい人々ばかりです。近寄りがたい人は誰もいません」と松元さん。
 オレンジとブルーがメッツカラー。これは、以前ニューヨークにあったブルックリン・ドジャーズのブルーとジャイアンツのオレンジを使っている。なくなった2つの球団ファンから、そのままメッツファンに移行した人も多い。ニューヨークには、隠れメッツファンが多いとの噂。
 86年のワールドシリーズでの優勝が、奇跡的逆転劇だったことから、メッツのシェイ・スタジアムには、常に「ミラクル、マジック、ビリーブ」の文字が踊る。今年は「ミラクル」ではなく、実力で勝ちとってきた地区優勝。メッツの快進撃はさらに続く!

ヤンキース 広岡勲さん

メッツ 松元望さん

番記者が各チームの強さの秘密と見所を伝授!

ヤンキース
アメリカンリーグ東地区1位

 ヤンキース担当記者である田代学さんに、今年のヤンキースを分析してもらった。
 「今年の戦力は高く、他にライバルは見当たらない勢い。松井とシェフィールドの復帰により、主力選手が勢揃いし、いい流れになっていますね」。
 ヤンキースといえば、打撃で勝負するチームだったが、今年は「機動力」を重視していると田代さんは言う。
 「粘って、簡単に三振しない。盗塁を多用し、足でかき回す」。
昨年のリーグチャンピオンシップでの敗退の教訓から、走塁に詳しい3塁コーチを起用。結果、今年はアメリカンリーグでの盗塁数が2番目となった。
 今年が強いもうひとつの秘密は、早打ちをしないことにあると田代さん。先発ピッチャーには、球数をかせぐために、打席で粘る。次に投げる球がないほど追い込み、先発ピッチャーを早く下ろす。そういう「勝つための戦略」がしっかりしている。
 試合を見に行く機会があったら是非、試合前の練習も見てほしいと田代さん。
 「まるでピンポン玉のように簡単にホームランを打つ選手が何人もいるチームは、なかなかないですよ」。

田代のYankees注目の選手はコイツだ!!
アレックス・ロドリゲス
背番号13
運動能力、才能はピカイチ。将来ハンク・アーロンを超えるホームラン王を狙える選手。個人記録にこだわりが強いため、チームプレーができない、大事な時にエラーをするなど、気になる点もある。彼が打つかどうかが、鍵を握っている。

松井秀喜
背番号55
大舞台に強い。勝負強さが売り。粘るバッターが多くなったため、6、7番にタイムリーのチャンスが回ってくることが多い。松井のバットが期待される。ケガをした時、右手だけでスイングの練習をしていた。そのため球の変化球に対応できるようになった。

王健民
背番号40
2人の200勝投手をさしおいてエースになった。90マイルを超える早いシンカー(落ちる球)は、非常に打ちにくく、彼の最大の武器。ゴロを打たせて捕るピッチャー。アジア人投手としてはシーズン最多の、19勝をあげた。



メッツ
ナショナルリーグ東地区1位

 メッツは今年、18年ぶりの地区優勝を果たした。メッツ担当記者である和田隆文さんは、今年のメッツを「優勝への流れは、2年前から始まっていましたね」と語る。ドミニカ出身のミナヤがGMに就任すると、メッツから全権を委託された彼は、ランドルフを監督に起用した。更に、最強のピッチャーといわれるドミニカ出身のペドロ・マルチネスを獲得。ラテン系の選手を多く獲得、「勝てるチームづくり」を着々と進めた。
 「プエルトリコ出身の強打者ベルトランを2年前に、デルカドを昨年移籍させることで、優勝を勝ち取る戦略が成功したと言えますね」
と和田さん。
 また、今年の強さの秘密は、中継ぎのピッチャーがしっかりしているうえ、クローザー(押さえのピッチャー)であるワグナーを中心に、ブルペンが信頼できることだという。1点差のリードを守りきれるピッチャーがいるので、今年は30チームの中で1点差の勝率が一番高い。そしてラテン系の打者を中心にして、打線に厚みがでた。
 「新生メッツのプレーオフは、先発ピッチャー陣の出来が鍵を握ります」と和田さん。

和田のMets注目の選手はコイツだ!!
デイビッド・ライト
背番号5
メッツ生え抜きの3塁手。マイナーの頃から、メッツ側は彼へのトレードの申し込みを断り続けてきた。今やメッツの顔ともいえる選手。勝負強いバッター。メッツのトム・クルーズと言われ、女性に人気がある。独身。

ホセ・レイエス
背番号7
ドミニカ共和国出身。遊撃手。運動能力が際立って高い存在。俊足で守備範囲が広いうえ、強肩。出塁率が高い。盗塁はナショナルリーグ1位。打点もリーグ2位。

カルロス・デルカド
背番号21
プエルトリコ出身。1塁手。10年連続30本ホームランを放っている強打者。勝負強い打撃。苦手としていた左投手にも対応できるようになった。


田代学さん

和田隆文さん

ヤンキースの松井選手














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