

新しい水着とサングラスと…って、ちょっと待った!何より先に用意すべきなのは、ビーチで輝く夏用ボディだ。遠くの海に行く前に近くのプールで泳いで、理想のカラダを手に入れよう。今回はグラビティ・フィットネス・アンド・スパの水泳インストラクター、エミリーさんに、読者のお悩み別泳ぎ方を聞いた。
──今年こそちょっと大胆な水着に挑戦したいです。ビキニが似合うくびれたウエストを手に入れる泳ぎ方を教えて下さい。(24歳・女)
ドルフィンキックがおすすめです。両足を揃え、フラフープの時の動きをイメージして腰を動かしながら、キックのみで100メートルほどを連続して泳ぎましょう。ビート板を使っても構いません。これを1日4セットほど行います。
──インドア派の僕ですが、この夏は逆三角ボディになってビーチの婦女子を無言で口説きたいんです…。(28歳・男)
大胸筋、三角筋、上腕筋を鍛えるには、クロールが良いでしょう。腕を主力にしてプールの端から端までを全力で泳ぎます。インターバルをとりながら、疲れるまで繰り返しましょう。
──美脚なんて贅沢は言いません。水着で歩く時に内股の肉が擦れない程度の脚になりたいのですが。(34歳・女)
脚の内側は、陸上ではなかなか鍛えにくい部位。でも、平泳ぎは内股を引き締めるのに最適です。ゆっくりでよいので、キックを主力に手をあまり使わず、100メートルほどを連続して泳ぎます。これも4セットほど行いましょう。腹筋にも効果があります。
──どこから手をつけて良いか分からない状態です…。全身にバランスよく効果のある泳ぎ方を教えて下さい。(48歳・男)
背泳ぎは、全身の筋肉を使うバランスのとれた泳法です。上腕筋から腹筋、ももの筋肉にいたるまでを、同時に鍛えることが出来ます。さらに常に呼吸が出来るので息切れせず、有酸素運動を長時間続けることになるので、脂肪が燃焼しやすいのです。プールに来る度に20分ほど続けてみてください。
エミリーさんによると、週3回、最低20分ずつ泳げば、2週間を過ぎたあたりから、変化が実感できるとのことだ。今年のビーチシーズンに向けて、今からでも遅くない!

腕はビート板の上へ、腹部から下の力だけで進む「ドルフィンキック」。割れた腹筋も夢じゃない?!

全身に効く、背泳ぎのフォーム指導。「正しく泳がなければ、大きなシェイプアップ効果は期待できません」と先生。

今回の先生、水泳インストラクターのエミリーさん。同センターではパーソナルトレーナーとして、1対1の水泳指導などを行う。
屋内・屋外合わせてマンハッタン、ブルックリン、クイーンズなど5区に90カ所ほど存在する、ニューヨーク市営プール。市内各所にはフィットネスジムやコンピューターラボなどを備えた公共施設「レクリエーション・センター」があるが、そこに併設された屋内プールの場合、最寄りのセンターでステートIDを見せ年間使用料(シニア10ドル、大人75ドル、18歳以下無料)を払って申し込むだけで、1年中どこでも利用できる。早朝から夜まで開いているところも多く、「仕事の行き帰りにひと泳ぎ」という使い方も可能だ。また、7月から9月までオープンしている市営の屋外プールは全て無料。定期的に泳ぎたい、でも高額な民営フィットネスクラブには行きづらい、という人は、安くて便利な市営プールを利用してみるのも手だ。
「でも、パブリックプールは汚いのでは…」と敬遠してしまう人、そう思い込んでしまってはもったいない。衛生管理が行き届いた水のきれいな市営プールも存在するのだ。そのうちの1カ所、「チェルシー・レクリエーション・センター」は、最寄り駅から徒歩5分という立地のよさが特徴。全長25メートルのプールは、毎日2回掃除されるとあって、水の透明度もかなり高く清潔だ。また、更衣室はプールのある1階とジムのある2階に1カ所ずつあり、混雑することも少ない。さらにシャワーは公営施設には珍しい個室タイプで、湯量も豊富だ。バタ足の練習をひたすら続ける初心者や、泳ぐというより水浴びをしているようなお年寄りなどが利用することも多いが、タイミングを見計らえばハイペースでひたすら泳ぎ続けることも可能。
ミッドタウンにある「イースト54ストリート・レクリエーション・センター」の屋内プールも、その清潔さでは定評がある。概ね空いており、ラップスイムの時間帯には上級スイマーの姿も多く、彼らに混ざってガツガツと泳ぎたい人にはおすすめだ。ただ、更衣室やシャワー室は、併設のアスレチックジムやバスケットコートの利用者と共用なので、混雑する場合がある。秋から冬にかけては「母と子の水泳教室」、「水中エクササイズ」などバラエティに富んだ有料クラスも開講しており、ここには1年を通して水泳に励める環境が整っている。
【州営プール・マンハッタン】たった2ドルで本格スイミング
メンバーシップ不要、1回ごとにたった2ドルを払うだけで絶景を楽しみながら泳げるプールがあるのは、ハーレムの「リバーバンク・ステート・パーク」。ここはバスケットコート、サッカー場、ランニングトラック、フィットネスジム、レストランなども備えた大規模で近代的な総合レクリエーション施設だ。屋内プールも全長50メートルの本格的なもので、地元の水泳チームの大会なども開かれ、シーズン中は地元の子供からお年寄りまででにぎわう。ラップスイムの時間は月・水・金曜の午後7時から設けられているが、この時のプールの水はややくたびれた感じ。狙い目は、早朝だけに貸し切り状態が予想される毎朝6時半からの時間帯だ。ラップスイムの間は、途中で止まったりプールサイドに腰掛けたりすると、監視員から容赦ないホイッスルが飛んでくる。管理がしっかりしているから、黙々と泳ぎたい人には最適だ。
またハドソンリバーの岸にある屋外プールでは、そのまま飛び込めそうなくらい近い川と対岸の景色を楽しみながら、のびのびと泳ぐことができる。
【市営プール・マンハッタン】
ニューヨークのオアシス、セントラル・パークにも、実は無料の屋外プールがある。公園北側、イースト110ストリートの入口から入り、水辺の遊歩道を歩くと、緑に囲まれた巨大な円形のスイミングプールが出現。この見るも涼しげな「ラスカー・プール」は、都会の中の気軽に行ける避暑地として市民の人気を集めている。ラップスイム用というよりレクリエーションのためのプールとして無料開放されているため、シーズンともなれば水遊びにはしゃぐ子供たちや、日光浴をする若者などで混雑し、トレーニング目的の利用にはちょっと不向き。しかし、子供の声や鳥のさえずりを耳にしながら水にたゆたえば、思い出の中の夏休みに帰ったような気分が味わえる。比較的空いている午前中のうちに出かけたい。ちなみにこのプール、冬場には氷が張られ、スケートリンクとして利用される。

地元の水泳大会も開かれるプールは、本格的な規模。(Riverbank State Park Pool)

©Malcolm Pinckney / NYC Parks and Recreation 緑に囲まれて水遊びができる。プールの後はセントラルパークで他のアクティビティも楽しめるのが魅力。(Lasker Rink & Pool)

自在に曲げ伸ばしできる、ビート板のような素材のバー。背中で乗るようにして腹筋運動したり、両手で水中に沈めるようにして腕の筋肉を鍛えたりと、工夫次第でいろいろ使える。子供のおもちゃにも。

