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2006/05/12発行 ジャピオン掲載記事

ニューヨークでロハス
【ロハスな住】省エネで持続可能な暮らし
「ロハス(LOHAS)」=人間にも自然にも優しく、地球環境の持続を目指すライフスタイル。この言葉、最近よく聞くけど実際はどういうこと?大都会ニューヨークで一体何ができるの?今回はその答えを探る。
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 「環境に優しく」といっても、都市生活者に何ができるのか? ブルックリン在住の環境ジャーナリスト、ベン・ジャーベイさんにインタビューした。

─健康的で持続可能なライフスタイルは、なぜ今注目されているのでしょう?
 現在、僕たちが消費している資源はやがて枯渇し、自然環境は変化します。そうなれば気候変動などによって食物生産、社会や経済にも影響が出て、僕たちが現在手にして当然の食料やエネルギー、資源が簡単に得られなくなってしまうんです。だからこそ今、未来を見据えて資源を大切にし、次世代のために「持続可能な=社会に必要とされるものが無理なく供給され続ける」環境を保全することが重要なのです。

─大都市に住む私たちにも、持続可能な生活はできますか?
 できます。実際、ニューヨークは「限られた面積の中で、エネルギーを効率よく使って生活できる都市」という点では、すでに環境に優しい街だと思います。家は比較的狭いですがその分消費する電力は少ないし、排気ガスをだす自家用車がなくても生活できるよう、地下鉄も発達しています。

─では、誰でも実践できる住まいの中でのロハス術を教えてください。
 何も省エネのために電力を切って、寒くて暗い部屋の中で生活しようってことじゃないんです。まず電気。白熱灯電球を電球型蛍光灯につけかえるだけで、明るさは変えずに年間電力消費量を約25%節約できます。他にもコンピューター、携帯電話の充電器などをパワーストリップにつなげる。使っていない時にスイッチをオフにすれば、毎回プラグを抜くことなく電力の節約ができます。水道には節水用アダプターをつけましょう。水流を抑えることで、1分あたり1ガロンの節水になります。また排気ガスを出す車に頼らず、なるべく地下鉄など公共の交通機関を利用すること。これだけで環境負荷を軽減できるんですね。

 ロハスな生活って、そんなに難しくないんです。無理をせず、身近なことからやってみる。それが、世界中の生活環境を変えていくことにつながります。

NYジャピオン353号(May 12,2006発行号)より記事・写真抜粋

環境ジャーナリストのベン・ジャーベイさん。サスティナブル(持続可能)な都市環境デザインをテーマに、環境雑誌などに寄稿。

電球型蛍光灯。「Energy Saving」と表示があるものも。

「The Big Green Apple」ベンさんがニューヨークでできるエコ・フレンドリーな生活についてまとめたガイドブック。

【ロハスな食】マクロビで健康な身体に


身体の健康に気をつけるロハス実践者に注目され、ロハス関連の書籍や雑誌にも頻繁に取り上げられている食事方法に、「マクロビオティック」(以下マクロビ)がある。これは日本の伝統的な食生活である玄米菜食を再現したもので、玄米など精白していない全粒穀物を主食に、緑黄色野菜や根菜類を多く摂り、更に豆類や海藻、魚を組み合わせる。食餌療法の大家、桜沢如一氏によって考案され、「身体に良い長寿の食」として米国にも浸透、マドンナらセレブが実践するなど注目されてきた。

 マンハッタンに2店舗を構えるレストラン「そうえん」は、1971年にオープンした老舗のマクロビ専門店。オーナーの山口さん自身も、30年以上マクロビを実践しているという。「なんでもかまわず胃袋の中に放り込んでも体は無言ですが、その積み重ねは後々に病気という形で現れる。マクロビを通じて体に良いものを摂取し続ければ、古い油などといった『毒』に対して身体が敏感になります。良い食と悪い食の区別をつけられるから、健康でいられるのです」と、山口さんはその効能を語る。

 マクロビ初心者におすすめのメニューは、「マクロ・プレート」(10ドル)だ。玄米、ひじきの煮付け、ニンジン、カボチャなどの緑黄色野菜、豆類とミネラルたっぷりのケールなどで構成。さっぱりしたドレッシングで、薄味なだけに素朴な自然のうまみが味わえる。忙しくてリラックスする時間がない、という人でも、食事を1食でもこんな料理に変えてみて、疲れた身体をいたわってあげよう。


【ロハスな衣】身体に優しい素材を長く着る

環境に優しく、身体にも優しい。そんなロハスな衣類やアクセサリーに出会えるのが、マンハッタンはイーストビレッジのセレクトショップ「ゴミ・ニューヨーク」だ。同店のテーマは「とことんリサイクル」。「使えないもの=ゴミ」から生まれたよりすぐりのリサイクルグッズ、オーガニック素材を使った衣類を中心に扱っている。

 「モノとしての役目を一度は終えた商品も、作り手のこだわりによってより素敵に再生される。これって実にサスティナブル(持続可能)だと思うの」と、リサイクルとロハスの強いつながりについて語るオーナーのアンさん。かつて画家として活躍したセンスを生かし、ビンテージ古着を作り変えたジャケット、古い車の座席の生地を使ったポーチなど、見た目にもおしゃれでユニークなアイテムを集めている。

 また同店でも販売しているオーガニック・コットン100%のタンクトップやジーンズは、ナチュラル素材なので肌にも優しく、無農薬栽培の綿が使われているから環境負荷も少ない。このほか成長が早く、化学肥料や農薬を使用せずに栽培できるヘンプ(麻)や竹も、地球に負担をかけないロハスな素材だ。

 リサイクルグッズや、オーガニック素材の製品を身につけること。それはすでに、ロハスな生活への第一歩だ。

NYジャピオン353号(May 12,2006発行号)より記事・写真抜粋

象牙の多用はゾウの乱獲を招く。代替品である植物のタグアで作られた指輪は、より環境に優しい。

オーナーのアンさん

ビンテージ古着を分解し、新しいデザインに作り直したジャケット。

マクロ・プレート(10ドル)。ほか豆腐で作ったチーズケーキ(5ドル)など、デザートも豊富。(SOUEN)
SOUEN
210 6th Ave. (at Prince St)
TEL: 212-807-7421
28 E. 13th St.
(bet University Pl & 5th Ave)
TEL: 212-627-7150
www.souen.net


GOMI New York
443 E. 6th St.
TEL: 212-979-0388
www.gominyc.com
※記載されている情報は変更されている場合があります。
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