2017/06/16発行 ジャピオン920号掲載記事

「グンゼ」のパンスト、レギパンが上陸

6月、グンゼブランドのレッグ商品がニューヨークでの販売を開始した。日本の老舗ブランドが米国展開に至るまでには、知られざるさまざまな格闘があった。

最高峰の繊維技術

 1896年、グンゼは京都府綾部市で創業。素材となる生糸生産から、編み立て、染色と独自の技術を駆使し、機能性はもちろん、デザインにも優れた製品を作り続けてきたことで、日本ではパンストメーカーとしての地位を確立している。パンスト「サブリナ」などの大ヒットも記憶に新しいところだ。

 日本では圧倒的な認知度を誇るグンゼが、これまで「グンゼ」というオリジナルブランドを米国で展開していなかったことに、日本人は驚く人が多いのかもしれない。

 海外では中国、韓国、東南アジアを中心にアジアに進出し、一足先にグンゼの認知度を定着させている。これは日本人と体型が近いことから、規格調整をする必要がなく、パンストやレギンスパンツ(レギパン)といったグンゼの主力商品をそのまま展開できることが背景にあった。今では現地の百貨店などを中心に販売されている。

北米展開での壁

 一方、米国ではアジアにはない壁が立ちはだかっていた。実はこれまでにも、グンゼブランドの商品を展開するべく、大手流通などとの提携を試みるなど、さまざまな働き掛けをしてきた。そのたびに商品の品質や機能性の高さは認められたが、現地でのブランドの知名度の低さと、アジア市場では問題にならない、展開するサイズの不足がネックとなった。

 一方で品質の良さの評価は高く、米系アパレルブランドのオリジナル商品を製造するOEM事業を大きく展開した。生産は日本国内の工場で請け負い、パンストなどではマチの形やサイズが違う米国仕様の商品を特別注文として対応した。

 ただ、時期を待っていただけでなく、2017年にはコンセプトショップ「和技(WAZA)」で、日本で販売しているメンズ用インナーとソックスを市場調査を兼ねて販売するといった試みも始めた。商品は当地在住の日本人のみならず、ニューヨーカーからの評判も高く、リピーターも定着した。そうした試みから、品質に妥協しない日本の「モノづくり」の価値、そして米国市場の開拓の可能性を検証しつつある。

 そして今月、グンゼブランドの一つ「トゥシェ(Tuché)」の、女性向けのパンスト、レギンス及びレギパンを米国で初めて販売。現在は「和技」での販売だけだが、将来的には百貨店やオンラインでの販売を計画している。

技術駆使した快適性

 当面は、日本人向けのサイズ規格の商品をファッションに敏感なニューヨーカーに向け販売することになる。ただし、米国で現地向けの製品を作る際は、日本にはない新サイズの設計や、市場調査を基にしたカラーバリエーションの拡充が必須となる。

 そのため、米国の市場ニーズを確認しながら、グンゼのモットー「タッチ・オブ・コンフォート(使用者が満足を得られる履き心地)」を日本同様に実現させることが課題になりそうだ。

 まず製品製造に欠かせない、独自に開発した「編み」の技術や、素材とデザインに適用される特許の取得。さらに洗濯後に色落ちしない染色技術や、快適な生地を作る原糸加工と、一つの商品の製造だけでも、創業から120年以上の年月をかけて培ってきた技術が使われている。

 妥協せず、上質な商品のみを届ける。その確固たる姿勢が、グンゼのモノづくりの真骨頂である限り、今後も北米市場での挑戦は続いていく。

購入はこちらから

WAZA
33 Spring St.
(bet. Mott & Mulberry Sts.)
TEL: 646-930-4400
www.waza-japan.com
Tue-Sat: 11am-7pm
Sun & Holiday: 12pm-7pm

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