2017/10/27発行 ジャピオン939号掲載記事

ラッパー、シンガーソングライター。千葉県出身。2005年、音楽ユニット「AAA(トリプルエー)」のメンバーとして、日高光啓(みつひろ)名義でデビュー。同時期から「SKY-HI」として、都内クラブを中心にソロ活動開始、13年にメジャーデビュー。今年1月に自身3枚目のアルバム「OLIVE」をリリース。www.avex.jp/skyhi

現在開催中のツアー「SKY-HI Round A Ground 2017」では、米国以外にもアジアやヨーロッパで公演を行う

 

SKY-HI Round A Ground 2017

【日時】11月15日(水)
開場: 7pm、開演: 8pm
【会場】S.O.B’s
204 Varick St.
(bet. King & W. Houston Sts.)
【入場料】
スタンディング40ドル、VIP席85ドル
【チケット購入/問い合わせ】
TEL: 212-243-4940
www.sobs.com/2017/10752/sky-hi

ラッパーのSKY-HIが初のNYライブを開催!

11月15日(水)
@S.O.B’s
男女6人からなる人気音楽グループ「AAA(トリプルエー)」の一員として、そしてソロラッパーとして活躍するSKY-HI。現在開催中のツアー「SKY-HI Round A Ground 2017」では、初のニューヨーク公演が決定した。自身念願の海外ライブに向けての意気込みを、ジャピオンが聞いた。

 

――自身初の海外公演を決めた経緯は?

 僕はティーンエージャーの時に、学校の教科書以上にニューヨークのヒップホップミュージックで人生を学んだし、「いつか海外でライブを」という強い気持ちはずっとあったんです。でもそれ以前に日本の音楽シーンで成功するために、日本での活動に注力してきました。日本でしっかり音楽を作って、培ったスキルを持って海外に行き、持てるものを全部出し切ることが、海外で成功するためには最短距離だと思ったんです。

 そして今年5月に2日間の日本武道館でのソロライブを成功させたことが、今回の海外公演を決めたきっかけの一つです。

――海外公演に先駆けて10月に発売された新曲「MARBLE」は、どんな曲でしょうか?

 日本の音楽シーンでは、ずっと「ラップを聴かない人に聴かせるラップ」にトライし続けていたので、誰にも抵抗なく聴いてもらいたいという意識を持って曲作りを行いました。

 作詞中は、海外についても意識しました。考えていたのは、8月にシャーロッツビルで起きた白人至上主義者によるテロ事件ですね。日本でも報道されましたが、他人事に思っている日本人が多くて驚きました。僕が一緒にチームとして仕事をしているスタッフだって、江戸時代なら違う国の人間として育った人なのに。それこそアメリカではいろんな人種の人が、いろんな形で生活しています。でも、ものすごく大きな規模で見ると、みんな同じ地球を動かしている人間。そこに「愛されない」理由はないはずです。

 それと同時に、人間が自分の中に持っているあらゆる感情、何かを嫌いだと思う感情や、臆病な感情、自分で好きになれない感情も含めて自分自身を愛してあげられたら、それが一番幸せなことだと思うんです。何かを封じ込めたり、悪者にするのではなく、許し合って愛し合う。そんな願いを込めました。

――ライブ構成はどんなものを考えていますか?

 日本のライブでやっていることは、ニューヨークでも極力やっていこうと思います。ラップミュージックをスキルフルにやるのはもちろん、ダンスミュージックとしてのラップを自分自身で踊って披露したり、ピアノでの弾き語りも考えています。日本のライブでは、会話をラップにしてストーリーを作り、ダンサーにその言葉のまま動いてもらう「ラップ演劇」が人気ですが、海外だと日本語が全く伝わらない。どう成立させるか考え中です。

 僕はある種「何でもあり」な日本のエンターテイメントシーンでの成立を目指した結果、本来だったら音楽とは直接関係ないスキルまで伸びました。最初から海外だけをにらんでいたら、こうはならなかったと思います。戦いに行くときに剣だけでなく、銃も弓も、盾もあるということは、僕のこれまでの音楽人生がもたらした恩恵ですね。

――観客の反応も日本とは異なるでしょうね。

 自分のことをよく知らない人を目の前にして、できることを全部やることが大切だと思っています。トライ&エラーになるかもしれませんし、何があっても驚きません。お客さんが1人でもいれば、その中でベストがあるはずなので、その日のベストを探して、やり切りたいと思います。

 僕たちチームは、今回を「記念の1回」にするつもりはなくて、夢見ているニューヨークでの10回目、20回目のライブを実現するための、最初の一歩にしなければいけないと思っています。だから、お客さんの素直なリアクションを頂ければ、それで構わない。

――今後の目標は?

 日本の音楽界で「目指すべき上」というものは見えているので、それは必ず勝ち取らないといけない。でもこのグローバル社会はすごくフレキシブルで、複数の音楽を同時に発表したり、世界中を飛び回りながら曲を作って、行く先々でライブをすることが可能になっています。ライブをするたびに世界各国にできるだけ長く滞在して、音楽を作っていきたいですね。

 今回ニューヨークには3日間滞在しますが、その間に最低でも1曲、ニューヨークの人と作品を作りたいと思います。違うルーツを持った人、言語でコミュニケートできない人と、音楽でコミュニケートすることに、「人間として生まれてきてよかった」と幸せを感じます。

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