2014/11/14発行 ジャピオン788号掲載記事

知れば納得!米国子育て&教育事情

学校との関わり方|②ボランティアでのトラブル

今回は、ボランティアなどでの悩みや失敗例に、耳を傾けてみましょう。


アフタースクールでのトラブル

ボランティアでアフタースクール・プログラムのアシスタントをしています。一人とても乱暴な男の子がいて、その子のお母さんにその話をしたところ、逆上されました。どうすればいいでしょう。

自分の子供が乱暴を働き、周りに証人もいるのに、注意されて感情的になったり、子供をかばう親はどこにでもいます。親に注意をするのは、上の立場の人に任せた方がよかったかもしれません。 現地校のアフタースクール・プログラムは日本の一般的な部活とは違い、授業終了後に外からの講師がやって来て教える場合が多く、担任の先生などは関係ありません。ですので、このような乱暴な子がいて、周りに危害を加えている場合、まずはそれを止めさせ、プログラムの講師が本人に指導を行なうべきです。そして、講師がそのプログラムの学校責任者に問題状況を伝え、親への注意や警告は、その責任者がするのが妥当でしょう。

もし状況の説明を頼まれた場合は、証人として話し合いに参加してください。ボランティアとしては、とりあえず現場で他の子供らの「安全確保第一」を念頭に対処してください。


ボランティアでの失態

キンダーに通う娘の校外学習に、「付き添い役」で参加しましたが、安全のために他の子供らと手をつなぐと、娘は大声で泣きわめき、結局娘と二人行動になりました。恥ずかしく、情けない気持ちです。

キンダーというとまだ5歳ですから、子供によっては「私のママなのに」という気持ちをコントロールできない子もいます。5歳くらいの子供の視点からすると、朝いったん別れた親が学校の授業や校外学習に姿を見せると、「お母さんは私のために来てくれた」と心からうれしいのです。 しかし「ボランティア」の意味を理解していないので、「どうして他の子と手をつなぐの?」と裏切られた気持ちや、嫉妬の感情が芽生えたのでしょう。決して娘さんを叱らず、お母さんがなぜやって来たのかを分かるように説明しましょう。5歳なら、親が他の子といても平気な子供もたくさんいるので、児童心理学的には親子の信頼がうまく築けていないと言われるかもしれません。しかし、娘さんは周りより少し幼くて、独立心がまだ芽生えていないだけではないでしょうか。今後しばらくは子供らと直接関わるボランティアは避けて、成長と共に平気になれば、また再開されれば良いと思います。


日本人グループとの葛藤

来米したばかりの息子の学校は日本人が多く、ボスとその仲間のようなお母さん方がいます。朝ボランティアで一緒になると、後で必ずランチやお茶に誘われます。噂好きで、私も詮索されて困っています。

「ボスとその仲間のような」という形容を読んで、少しおかしくなってしまいました。日本の幼稚園や小学校でそのようなお母さんたちは存在するようですが、アメリカに来てまで同じようなグループが形成されているとは、付き合うのも面倒くさいですね。「新しく来た○○さん」を探って、噂のタネにしようということでしょうか。 しかし、こちらで頻繁にママ友ランチやお茶などをしている人は、「よっぽど暇なのね」と思われがちですし、時間を有効に使わないのはもったいないです。ボランティアで学校に貢献されるのは非常に良いことですが、そのような上下関係や、好ましくないグループと関わるのを避けるためには、この際ボランティアの時間を変えたり、また習い事をしたり、大学の授業を取ったりしてみてはいかがでしょう。まずはご自分を忙しくされることから始めてみてください。

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高橋純子先生

現地校コンサルタントKOMET代表。
著書に『アメリカ駐在 これで安心子どもの教育ナビ』がある。

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