2019/04/12発行 ジャピオン1013号掲載記事

その30 コミュニケーション力の育て方 聞く力を鍛える

コミュニケーション力は他者と信頼関係を構築する力であり、多様性が高まるこれからの社会で最も大切なスキルの一つです。子供のコミュニケーション力を育てる担い手は親です。学校に通わせておけば人付き合いの方法を身に付けるだろうと、軽く考えてはいけません。

グローバル社会で活躍するには「世界標準のコミュニケーション力」を有していることが条件です。言葉、文化、人種、民族、宗教、性別、世代を超えて、誰とでも信頼関係を構築できるコミュニケーション力を子供に与えることを目指しましょう!

共感して聞く力を育てる

コミュニケーションは自分の言いたい事を一方的に伝えることでなく、人と人がメッセージを「伝え合う」ことです。外交的で話好きな人でも、一方的に話をしているようではコミュニケーション上手とは言えません。

コミュニケーションの入り口は「話す力」でなく「聞く力」なのです。人の話をきちんと聞く力、相手が何を伝えようとしているのかを酌み取る力、相手に共感して聞く力、これらを育てておくことが重要です。

話の途中に割り込む、頭に浮かんだことを口に出す、人の話を最後まで聞けない、そんな傾向がある子供は、自分の言いたいことが次々と頭をよぎり、人の話を集中して聞くことができないのです。

「聞く力」は学習面にも影響します。人の話を真剣に聞くことができる子は会話から多くを学ぶことができます。先生の授業を真剣に聞ける子は、聞いた分だけ知識を増やしていくことができるのです。

親が子供の話を最後まで聞く

「何が言いたいの」「ちゃんと説明して」「忙しいから後にして」なんて子供に言ったことありませんか? 特に幼い子供は語彙(ごい)が少なく、表現力が足りませんから、何を言いたいのか分からないことが多いです。それでもお母さんは、せきたてずに子供の話を最後まで聞いてあげてください。

また聞き方にも注意しましょう。子供の目をしっかりと見て「うんうん」とうなずきながら聞く。身を乗り出して「ヘェー」「本当!」と相づちを打つ。「それはびっくりしたね!」と、子供の話に共感しながら聞く。
 大人を相手にする時と一緒です。くれぐれもせかしたり、否定したり、話をさえぎったりしないでください。子供の話を聞く時に意識すべきは、話の内容よりも子供の心に共感することです。

親が聞き上手になると話す力も育つ

子供が「ママ見て、ママ聞いて」とうるさく言ってくることがありますね。あれは「私に目を向けて!」というメッセージです。そんな時は「忙しいから後にして」なんて突き放さずに、子供の話を聞いてあげてください。

お母さんが話を聞いてくれることが分かると、それがうれしくてどんどん話をする子に育ちます。自分の考えを言葉に出すと、頭の中が整理されていき、ロジカルに話すこと、コミュニケーション力の向上につながります。

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