2019/03/15発行 ジャピオン1010号掲載記事

その27 考える力の育て方 親子の雑談を大切にする

小学生以上の子供の「考える力」を伸ばすには親子の雑談が効果的です。ところが、子供が小学生くらいになると、親子の会話にどうでもいい雑談が減り「宿題やったの?」「今日は何を勉強したの?」「誰と遊んだの?」「部屋を片付けなさい!」という質問、尋問、命令が増えていくことになります。

親の言葉に子供と共感しようという姿勢がないと、子供は親との会話を煙たがるようになります。最も身近な大人である両親が、上手に子供の言葉を引き出し、思考を深められるように「雑談」を心掛けてください。

ニュースについて
親子で対話する

毎日の食事の時に、子供が興味を持ちそうなニュースや新聞記事を一つ見つけて、親子で話し合うことを日課としてください。

「地球温暖化」に対して子供がどう思ったのか、なぜ温暖化は起きているのか、環境にどんな影響があるのか、どうしたら防げるのか、子供の考えを尊重しながら意見交換してみましょう。

子供と意見交換する時は、頭ごなしに否定してはいけません。どんなに突拍子もない意見であっても、子供の考えを尊重してください。

背景知識が足りない時は、インターネットで調べる方法(検索方法や情報の信憑(ぴょう)性を疑う方法)を教えてあげましょう。子供はインターネットを情報収集やリサーチに活用するノウハウを学ぶことができます。

子供は子供なりの考えを持っています。でも、その思いを人に伝える機会がないと、自分の思考について客観的に見直すことができません。親の仕事は子供の意見を上手に引き出してあげることです。

米国の大学入試
「考える力」を重視

「あなたの作ったユーチューブのビデオが100万ヒットしました! ビデオの内容について説明しなさい」(リーハイ大学)

「もし人類の発明を一つだけ取り消せるとしたら、何を取り消しますか」(ブランデイス大学)

「あなたはたった今300ページの自伝を書き終えました。217ページ目を提出してください」(ペンシルベニア大学)

これは、アメリカの大学の入試問題(エッセイ)です。アメリカの大学受験は、学力テスト、学校の成績、推薦状、課外活動やボランティア経験、そしてエッセイを総合的に評価して合否決定をします。

難易度の高い大学ほど「エッセイ」を重視します。これにより、受験者の考える力や人格を判断するのです。エッセイを書くことは「自分と向き合う作業」です。限られた文字数で、自分はどんな人間で、何を考え、これからの人生をどう生きていきたいのかを分かりやすく表現する。思考のトレーニングとしてはこれ以上にない高度なものとなります。

家庭でエッセイ指導をするのは難しいですが、将来の目標や、どんな生き方をしたいのか、そんなトピックについても話し合える「親密な親子関係」を維持すること、日々の親子の雑談をどうか大切にしてください。

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