2019/01/18発行 ジャピオン1002号掲載記事

その19 英語力の育て方 会話力は習いごとで育てる

「子供が英語を話さないんです!」という相談をよく受けます。英語力が未熟な子供が英語を話そうとしないのはごく自然なことです。

「おかしな発音で通じなかったらどうしよう」「間違ってバカにされたらどうしよう」という不安で一杯なのです。

プライドが高い子、日本で学力優秀だった子ほど海外に移り住んだ時に英語を話したがらない傾向があります。失敗することを過剰に恐れるため、自分の英語力に自信が持てるまで人前で英語を話すことをためらうのです。

そんな子供に「もっとお友達と英語で話しなさい!」と強制してもうまくいきません。かえって自信を失うことにつながります。ご家庭では英会話力の心配よりも「英語の読み書きサポート」に力を注いでください。

英語で読み書きができるようになり、学校の授業についていけるようになれば、自信が大きくなり、英会話力も身に付いていきます。それまではあせらずに「英語の読み書き」の育成に取り組んでください。

集団の習いごと
事前に基礎習得

子供の英会話力を伸ばすには「集団の習いごと」に参加させることをお勧めします。日本人が少ない(いない)習いごと、体を動かす集団の習いごとほど、子供の英語でのコミュニケーション力を伸ばしてくれます。

その際に注意していただきたいのが、事前に基礎技能を身に付けさせておくことです。たとえばサッカーのルールもボールの蹴り方も知らない子供を突然サッカーチームに参加させても楽しむことができません。

参加させる前に一通りのルールと技能を家庭で教えておくことが大切です。理想は周囲よりも少し上手にしてあげてから練習に参加させること。子供は「自分は外国でもやっていける!」と自信を大きくすることができます。

勉強以外の特技習得
継続できる習いごと

小学生以上の子供には「勉強以外の特技」を持たせてあげてください。歌、ダンス、スポーツ、手品、チェス、何でも構いません。子供が継続できそうな習いごと、親が経験したことがある習いごとに参加させて「特技」にできるようにサポートしてあげましょう。

「これだけは人に負けない!」という特技が一つある子は「自信」がさらに大きくなります。そしてどんな高い壁にぶつかっても失敗を恐れずに立ち向かえる「たくましい子供」に育ちます。

さらに言えば「特技」を持っている子は英語習得が早いのです。特技を通じて自信が大きく育っているので、困難な環境にも前向きにチャレンジしていくことができるのです。友達もすぐにできますから、英語を使う機会が増え、英語力が早く身に付くわけです。

こっそり家で練習
習いごとを特技に

子供の習いごとを特技にするコツが「カゲ練習」です。こっそり家で練習を積んで「他の子より上手くしてあげる」のです。周りの子と同じように週に1、2回練習しているだけでは飛び抜けることはできません。「特技」にするには親が積極的に関わり練習を積み重ねることが近道です。

夏休みなどの長期休暇を利用して集中して練習に取り組めば、休み明けにはライバルたちに一歩も二歩も差をつけることができます。すると子供の「自信」が何倍にも大きくなり、積極的に練習に励むという好循環が生まれるのです。

「習いごとは子供の好き嫌いに任せるべきだ!」などと言っていると、何一つ身に付かず、自信も育たず、英語力も伸びず、現地の友達もできない、という結果になるので注意してください。

子供の習いごとが続かない一番の原因は「上手くできない」からです。ご両親が「カゲ練習」につき合って「上手くできる」ようにしてあげてください。特技が身に付けば、勉強にも友達作りにも積極的になります。

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