2019/01/11発行 ジャピオン1001号掲載記事

その18 英語力の育て方 英語で壁にぶつかった時の対処法

「英語が苦手」「英語が嫌い」という子供は、学習習慣の未確立や、基礎英語力の未熟さなど、英語を理解するための土台が十分身に付いていないため、他の子供たちと同じペースで英語力を定着させていくことができません。

「現地校に通っていれば英語はできるようになるだろう」と問題を放置すると自信喪失につながるので注意が必要です。子供が自分の努力だけで英語力を身に付けていくのは困難です。学校の授業についていけるレベルの英語力を獲得できるまで、必ず両親はサポートしてあげてください。

消極的な気持ちから
自信を取り戻させる

英語力に困難がある子供は「自分はできない」という消極的な気持ちを持っています。それを「自分はできる」という前向きな気持ちに転換するには「小さな成功体験の積み重ね」が必要です。

まずは学習内容を簡単なレベルに戻し、短時間でできるものを丁寧に取り組ませてください。「どうしてできないの」など、否定的な言葉は厳禁です。「必ずできるよ!」と励ましながら、子供自身の力で達成できるように導きましょう。

「うちの子は全然やる気がなくて」と、子供の努力不足を指摘するご両親がいますが、ケチをつけるのをくり返していると、ただでさえ苦手だと思っている英語学習がますます苦痛になっていきます。

英語の読み書きはルールが複雑で、初めて英語を学ぶ子供にとっては難易度が高いのです。ご両親が英語が苦手でサポートが難しいという場合は、英語ネーティブの家庭教師や専門性の高い学習塾などの助けを検討してください。

簡単な本の多読
抵抗感をなくす

日本人の子供が英語で苦労する原因に「難し過ぎる本を与える」ことがあります。親とすれば、どんどん難易度を上げていき、早く周囲に追い付いてもらいたいと期待しますが、子供の学習ペースを無視していると消化不良に陥ってしまいます。

英語の本をスラスラとストレスなく読めるようになるには「簡単な本の多読」が必要です。英語圏の学校では小学1年生になると毎日30分〜1時間の読書が課題として出されます。これは、活字への抵抗感を取り除き、読書スピードを向上させることが目的です。

英語のリーディング力を身に付けていく時期に大量の本を読むトレーニングをしておかないと、活字への抵抗感が抜けずに、本を集中して読めるようになりません。その結果、読書スピードが伴わず、読んだそばから内容を忘れ、本を読み終えてもさっぱり内容を覚えていない! という結果になるのです。

小学1〜2年生レベルのシンプルな英語で書かれた本を多読させることがご両親の大切な仕事です。お気に入りの作家やシリーズを見つけることができれば、子供は自分から読書に取り組むようになります。それまではご両親が根気強く読書活動につき合ってあげてください。

書く力を育てる
サイトワーズ学習

「英語の書く力を育てるには「サイトワーズ学習」が効果的です。サイトワーズというのは英語の頻出単語です。サイトワーズの頻出300語を覚えれば、あらゆる英語の70%を読むことができるといわれています。英語が苦手という子にはサイトワーズを1000語覚えさせることを目標としてください。

サイトワーズにはいくつか異なるリストが存在します。現地校でよく使われるのが「Dolch Sight Words」と呼ばれる約300単語のリスト、そして「Dr. Fry’s Instant Words」と呼ばれる1000単語のリストです。

これらのリストと家庭学習用のワークブックはオンラインで購入できますから、ぜひご家庭で子供に取り組ませてください。サイトワーズを1000語覚えれば、読む力と書く力を著しく向上させることができます。

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