2018/11/02発行 ジャピオン991号掲載記事

その9 異文化適応のルール たくましい子供に育てる

海外子育てにおいては、子供を「たくましく育てる」ことが必要です。二つの言葉と文化の狭間で生きていく子供たちは、親が考えている以上に多くのストレスにさらされます。環境の変化を恐れない勇気、失敗や挫折にくよくよしないポジティブ思考、ストレスに負けない楽観性。そんな心のたくましさが海外で生活する子供たちには求められます。

甘えさせることでたくましく育てる

子供をたくましく育てるコツは、幼児期にとことん「甘えさせる」ことです。「そんなことをしたら子供がわがままになってしまう!」と思われるご両親もいるかもしれません。しかし「甘え」とは、裏返せば「愛されたい」「受け入れてもらいたい」という人間の基本的な欲求です。

人は誰でも親から受け入れられ、愛されたいという欲求を持っています。小さな子供はその確認をさまざまな「行為」で行います。「イヤイヤ」という反抗や「抱っこ、抱っこ」という甘えは、どちらも「自分が受け入れられているか」を確認する行為です。

甘え受け入れで「自信」が育つ

この時に両親が、「わがまま言う◯◯ちゃんが大好きよ!」とギュッと抱き締め、甘えの欲求を満たしてあげれば「自分は受け入れられている」という実感を子供は得ることができます。

反対に「言うこと聞かない◯◯ちゃんなんて知らない!」と甘えの欲求を拒絶された子供は「誰も自分を愛してくれない」「誰も私を助けてくれない」という不安と不信感を基盤として心が成立するのです。

この心の基盤の違いが、失敗、不安、不快、ストレスといったマイナスの刺激を怖がるか、それらを怖がらずに立ち向かえるのかの違いに発展していきます。人間の原始的な「自信」は乳児期に両親、特に母親が子供の甘えの気持ちを受け入れ、満たしてあげることで育つということを知ってください。

愛情のすれ違い子育てを難しく

「親としては十分に愛情を与えて育てているつもりです。でも子供が極端に臆病なのはなぜですか?」という質問をよく受けます。

もちろんほとんどのご両親は子供を十分愛していると思っています。でも大抵の子供は親から愛されていると「実感していない」のです。この「愛情のすれ違い」に早く気づいてください。

親は十分愛しているつもりでも、子供が愛されていると「実感」していなければ心は満たされません。

指しゃぶり、おねしょ、親にまとわりつく、駄々をこねるなど、子供が「甘え」のサインを出したときが愛情を実感させるチャンスです。子供の気持ちを受け入れて、たっぷり甘えさせてあげてください。子供が「愛されている」という安心感を取り戻すことができれば、おかしな行動はすぐに収まります。

スキンシップが愛情一番伝わる

子供に「愛してる」メッセージが一番伝わるのがスキンシップです。添い寝をしたり、抱きしめたり、頰ずりをしたり、頭をなでたり、肌と肌の触れ合いが愛情のインプットには一番効果的です。

子供に「大好きよ」と言葉で100回聞かすより、お母さんがギュッと子供を抱き締めてあげる方が何倍も感動します。

欧米では愛情を「伝える」ためにスキンシップを重視した子育てを実践しています。子供が学校へ行く時はハグして「I Love you」と送り出します。子供に元気がない時はしっかりと抱きしめて「It’s OK」と慰めます。

日本人にとってハグは抵抗があるかもしれませんが、効果が大きいですからぜひ実践してください。「自分は親から愛され、受け入れられている」という自信が大きく育てば、海外生活を満喫できるたくましい子供に育ちます。

NYジャピオン 1分動画


ただいま配布中発行

巻頭特集
バッグス・バニーやトムとジェリー、そしてディズ...

   
Back Issue 9/14/2018~
Back Issue ~9/7/2018
利用規約に同意します
おすすめの今週末のイベント