2018/03/16発行 ジャピオン958号掲載記事

スペシャリストに聞く

③情報収集

今月のテーマ:在NY日本国総領事館

文化、習慣、法律も違う海外で暮らす上で頼りになるのはスペシャリスト。日常生活を送る上で必要となる、また気になるテーマについて、さまざまなジャンルのスペシャリストたちに話を聞く。


スマートフォン用の「海外安全アプリ」や短期滞在者を対象とした「たびレジ」を活用すれば、旅先でも滞在地や周辺地の安全情報を入手できる。またテロや災害に巻き込まれた際の安全確保の基本についても聞いた。



ニューヨークから海外または国内に旅行する際に利用できるサービスは?

 外務省の「海外安全ホームページ」では各国・各地域に関する安全情報を提供しており、特に注意が必要と考えられる場合に発出される「危険情報」などの海外安全情報や長期滞在者向けの「安全の手引き」を確認できます。新たに海外で生活される場合や第三国に旅行・出張される場合にぜひ参考にしてください。



スマートフォン用の「海外安全アプリ」とは?

 外務省では2015年7月に「海外安全ホームページ」にリンクするかたちで「海外安全アプリ」の運用を始めました。このアプリを使用すれば、スマートフォンのGPS機能で現在地や周辺国・地域の海外安全情報を入手できます。また、登録した国・地域に海外安全情報が発出された場合には、プッシュ機能で情報を受信できます。



現地の大使館や総領事館から緊急情報を受け取る方法は?

 海外に3カ月以上滞在する場合は、その地域管轄の日本大使館・総領事館に「在留届」を提出する必要があります。また、短期滞在者を対象とした「たびレジ」に登録すれば、ニューヨークの在留邦人の方も旅行先で、緊急時に現地在外公館から緊急連絡を受けることができます。

 在留届も「たびレジ」も、メールアドレスを登録していれば大規模な事件事故が発生した際に、管轄する在外公館から緊急メールを受信することができます。当館では日頃日本人の方からさまざまな相談を受けており、知っていただきたい安全情報を在留届提出者と「たびレジ」登録者にもれなく配信しています。



災害や事故、犯罪、テロなどに巻き込まれたら?

 万が一爆発や銃乱射事件に巻き込まれた場合は、まず、ご自身の安全を確保してください。爆発音や銃撃音が聞こえたら直ちに伏せましょう。銃撃や爆発の発生地点が確認できる場合は、その死角となる建物など物陰に隠れ、できるだけ速やかに現場から離れてください。逃げる際に群衆に巻き込まれてしまうと、将棋倒しになったり、テロ事件の場合は第二の爆弾が仕掛けられている場所に導かれてしまうなど、二次被害に遭う可能性があります。ご自身の安全を確認次第、緊急通報「911」へ電話し、当館へもご連絡ください。

 また、災害、事件、事故等に巻き込まれた場合も、まずご自身の安全を確保し、可能な限り速やかに「911」(警察か消防/救急)に連絡してください。身に危険が迫っているなど緊急の場合には、ためらうことなく「911」に電話してください。英語での通話が困難な場合は「Japanese, Please」と伝えれば日本語通訳者を交えての通話も可能です。警察などへ通報した後は当館にもお知らせください。邦人の皆さまからいただいた情報は当館からの一斉メールで配信し、安全対策のために活用しています。



領事出張サービスとは?

 当館の管轄地域はニューヨーク州のほか、ニュージャージー州、ペンシルベニア州、デラウェア州、ウェストバージニア州、コネティカット州(フェアフィールド郡のみ)、プエルトリコ、バージン諸島と広範囲にわたります。そのため、遠隔地にお住まいの在留邦人への領事サービスとして毎年春と秋の年2回、フィラデルフィア、バッファロー、ピッツバーグ、パラマス(秋季のみ)、プリンストン(秋季のみ)、ロチェスター、チャールストン、プエルトリコ(春季のみ)などの各所に当館館員を派遣して、パスポートの交付、各種届出の受理、各種証明書の申請受付、在外選挙人の登録申請の受理、米国査証や米国運転免許証などに関する相談などを受け付けています。



SPECIALIST

石塚勇人さん

在ニューヨーク日本国総領事館領事部長。アテネ(ギリシャ)、ベルリン(ドイツ)、ニューデリー(インド)の各日本国大使館で領事班長を歴任。外務本省では主に開発途上国への開発協力業務に従事。2015年12月より現職。

在ニューヨーク日本国総領事館

TEL
212-371-8222
WEB
http://www.ny.us.emb-japan.go.jp
MAP
299 Park Ave., 18th Fl. (bet. 48th & 49th Sts.)

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