2017/10/06発行 ジャピオン936号掲載記事

スペシャリストに聞く

①抽選永住権プログラム

今月のテーマ:永住権

文化、習慣、法律も違う海外で暮らす上で頼りになるのはスペシャリスト。日常生活を送る上で必要となる、また気になるテーマについて、さまざまなジャンルのスペシャリストたちに話を聞く。


今年の「抽選永住権プログラム(DV—2019)」の応募期間は、10月3日(火)正午から11月7日(火)正午(東海岸標準時間)まで。申請内容はごくシンプル。しかし記入ミスは後で訂正できないので、注意して進めよう。



抽選永住権プログラムとは?その目的は?

 英語での正式名は「ダイバーシティー・ビザ・プログラム(Diversity VISAProgram)」。すなわち、さまざまな国からのアメリカへの移民を促進するもので、毎年この時期に実施されます。今年の場合、略して「DV—2019」。俗に「グリーンカード・ロッタリー」とも言われます。

 過去5年間でアメリカへの移民(永住権取得者数)が少ない約50カ国を対象に、5万5000人に永住権が発給されます。応募は、オンラインでのみ。



日本人も応募できますか?

できます。日本もこのプログラムの対象国です。



応募要項を教えてください。

 10月3日(火)正午から11月7日(火)正午(東海岸標準時間)までに、国務省のウェブサイト(www.dvlottery.state.gov)から応募します。応募は無料でできます。

 応募資格は次の三つ。

①応募者本人か、その配偶者、または親がプログラム対象国の国民であること。例えば夫婦の場合、どちらかが日本人であれば、もう一方がプログラム対象国以外の出身でも、二人で別々に応募することができます。

②高校卒業か、またはそれと同等の資格を持つこと(12年間学校に行っていること)。学歴が十分でない場合は、過去5年間で、2年以上の職業研修を必要とする専門職に従事した経験があれば、応募資格を満たします。年齢制限はありませんが、学歴・職歴を考慮すると、18歳以上が対象になるということです。

③すでに米国内在住者であれば、有効なビザ(学生ビザや労働ビザなど)を有する者であること。もちろん、日本在住の日本人でも応募できます。

 そして、6カ月以内に撮影したデジタル写真を添付すること。パスポートサイズですが、全体の写真に顔が占める割合や、目の高さ、背景の色、服装などに細かい規定があるので、応募サイトで確認してください。




エントリーフォームに入力する際、気を付けることは?

 スモールビジネスに限ると、一般的に多いのは差別やハラスメント、契約不履行/損害賠償など。例えば、この商品を購入したが、納品が遅れたために損失が出た、というようなケースです。




訴訟などのトラブルを未然に防ぐには?

 一人1回のみ応募でき、2回行うとその時点で失格になります。また、記入漏れや記入ミスがあるまま次のページに進むと、修正しようと思っても前のページに戻ることはできないので要注意です。昨年の応募に使った写真を流用しても、その応募は無効とみなされます。

 応募が完了すると、「コンファーメーション・ナンバー」がもらえます。何らかの理由でこの番号が取得できない場合にのみ、もう一度応募プロセスを行ってください。この番号は、当選発表の時に表示されるものです。それまで大切に保管してください。

 応募自体はごくシンプルで、10分もあれば自分で簡単にできます。




家族で応募する場合の注意点は?

 夫婦の場合、それぞれが一回ずつ応募できるので、当選の可能性が2倍になります。それぞれがエントリーフォームを記入する際、子供(21歳以下で未婚)の名前を全員分記入してください。仮に家族全員が永住権を申請しない場合でも、全員分の氏名、年齢など、必要な情報を記入しなければなりません。親、兄弟の永住権は、このプログラムの対象外となるので、エントリーフォームに記入できません。




当選発表は、いつどのように行われますか?

 2018年5月1日以降、応募と同じ国務省のウェブサイト上で行われます。政府から当選通知は届きません。各自、自主的にサイトに行って確認する必要があります。

 5万5000人に永住ビザが発行されると言っても、プログラム当選時点ではそれより多くの人が選ばれます。当選しても実は受給資格がなかったとか、途中で申請をやめる人もいるからです。当選者は翌年(2019年)9月30日までに手続きを終了しなければなりません。当選を確認したら、すぐに永住権申請の準備に取りかかりましょう。
 
〈おことわり〉
 当弁護士事務所は、記事内容に関して一切の責任を負いかねます。詳細は、国務省のウェブサイト(www.dvlottery.state.gov)で各自確認してください。



SPECIALIST_936_1

エディット・ステルツナーさん

弁護士。ハンガリーの首都ブダペストのELTE大学、ニューヨーク市のフォーダム大学法科大卒業。在ニューヨーク米国ハンガリー商工会議所国際委員会委員。米国への労働・移住ビザの他、米国での起業関連の法律を専門とする。

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