2017/08/25発行 ジャピオン930号掲載記事

スペシャリストに聞く

④トラブル対処法

今月のテーマ:クレジットカード

文化、習慣、法律も違う海外で暮らす上で頼りになるのはスペシャリスト。日常生活を送る上で必要となる、また気になるテーマについて、さまざまなジャンルのスペシャリストたちに話を聞く。


不正使用やフィッシング詐欺などの被害に遭った場合など、またクレジットカード利用に関するトラブルについて、その対処法、クレジットヒストリーへの影響について聞いた。



クレジットカード利用で一般的に多いトラブルは?

 クレジットカードの利用に関して多いトラブルは、カードの盗難や紛失です。クレジットカードがなくなっていることに気付いたら、すぐに発行カード会社に連絡してカードの停止を申し出ることが基本です。

 そのカードを最後に利用したのはいつかをカード会社に伝え、すぐにカードを停止すれば、万が一、他人が自分のカードを不正に使用していたとしても、それに対して責任を負う必要はありません。



オンラインでのクレジットカードの使用で注意すべきことは?

 巧妙な手口で、本物そっくりに作られた偽のウェブサイトにアクセスするように仕向け、クレジットカード番号などを入力させて情報を盗み取る犯罪を「フィッシング詐欺」と言います。

 少しでも怪しいと思ったら、情報を入力しないことが最も重要です。サイトのアドレスから偽のサイトであることが分かることも多いので、まずウェブサイトのアドレスを確認してください。またパソコンに最新のアンチウイルスソフトを入れるなどして、セキュリティーを万全にしておくことも大切です。

 フィッシングやカード情報を特殊な機械で読み取るスキミングなどは、被害に遭ったときすぐには気付かず、クレジットカードの請求書が来てから分かることが多いです。

 デビットカードの場合、不正使用された時点でお金が銀行口座から引き落とされてしまいます。ただし不正使用であることが証明されれば、通常、そのお金は戻ってきます。



不正使用の被害に遭わないようにするには?

 クレジットカードの不正使用の自己防衛の基本は、オンラインで自分のカードの利用状況を確認し、毎月送られて来る請求書にきちんと目を通すことです。

 クレジットカードの利点は、カードの請求が来ても、この時点ではまだお金をカード会社に支払っていないという点です。請求書を見て、利用した覚えのない請求があった場合も、すぐにカード会社に連絡し対応することで、自分のお金を守ることができます。オンラインやスマホアプリで頻繁に銀行口座やカードの利用状況を確認することもできますので身に覚えのない不審なお金の動きがある場合はすぐに対処する必要があります。

 まず、自分で直接その請求元(明細に電話番号が記載されていることが多いです)に連絡して、何に基づく請求なのか確認しましょう。それでもらちが明かない場合は、カード会社に電話してください。電話をする前に自分で確認しておくと、カード会社にも信用されやすく、早く調査を行ってくれます。

 注意すべきなのは、このようなディスピュート(不正使用の申し立て)は、通常3カ月以内に行わなければならないという点です。それ以上時間が経過してしまうと、カードの不正使用や請求ミスに対して申し立てる権利を失います。

 また、不正使用やミスが認められても、それで安心せずに、その後、その請求が訂正されたかどうかも忘れずに確認しましょう。



クレジットカードの盗難、不正使用、フィッシングやスキミングなどの被害は、クレジットヒストリーに影響しますか?

 自身の責任ではないことが分かれば、クレジットスコアには影響しません。

 クレジットカードは計画的に利用し、利用明細は不正使用や間違いがないかどうか常に確認することが、賢く便利に使う上で大切なポイントです。
 
〈おことわり〉
 当社は、記事内容に関して一切の責任を負いかねます。詳細は各専門家にご相談ください。



SPECIALIST

今村由梨さん

プレステージ・インターナショナル社アカウントエグゼクティブ。愛知県出身。2003年に来米。カリフォルニア州立大学を卒業後、貿易会社勤務を経て、プレステージ・インターナショナルUSAに入社。

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