2017/08/04発行 ジャピオン927号掲載記事

スペシャリストに聞く

①基礎知識

今月のテーマ:クレジットカード

文化、習慣、法律も違う海外で暮らす上で頼りになるのはスペシャリスト。日常生活を送る上で必要となる、また気になるテーマについて、さまざまなジャンルのスペシャリストたちに話を聞く。


クレジットカードが作られた目的や、日米で違うクレジットカードの考え方や取得方法、使用方法、支払い方法について聞いた。また、米国で生活する上で知っておきたいクレジットヒストリーについても解説する。



クレジットカードが作られた目的は?

 「クレジット(信用)」という名前から分かるように、あるまとまった額の買い物をするときなどに、自分の財政的な信用を元に、一時的にお金を借りて購入できる、という利便性を求めて作られたものです。

 基本的な構造はローンと同じですが、クレジットカードの場合、不動産や車などの高額商品は対象としていません。小型のローンと考えると分かりやすいでしょう。

 クレジットカードのもう一つの大きな特徴は、財産を守るという点における利便性です。現金を持ち歩いて盗まれてしまったら、取り戻すことはほとんど不可能ですが、クレジットカードを盗まれたり、紛失してしまった場合は、クレジットカード会社にすぐに連絡し、カードの使用停止を伝えれば損失を防ぐことができます。



日米におけるクレジットカードのシステムや使用法の違いは?

 クレジットカードを使用することは、お金を借りたら返すという行為を毎月繰り返していくことですが、返済方法が日米では少し異なります。

 日本ではクレジットカードの返済は翌月に一括で行うのが基本です。カードの種類によっては分割払いやボーナス払いが可能ですが、その場合は買い物をした時点で分割払いにするかどうか尋ねられます。

 アメリカでも一括返済が理想ですが、リボンルビング払いが普及しているので、クレジットカード使用の際に、分割払いにするかどうか聞かれることはありません。

 リボンルビング払いとは、一括で返済できない場合、クレジットカード契約時に決められた方法で算出される最低金額を返済すればいいというシステムです。この場合、残金に対して利息が付きますので注意が必要です。



クレジットカードの保有枚数は?

 アメリカ人は、複数枚のクレジットカードを持っているといわれています。日本の場合はそれに比べ少ない枚数を持つのが管理しやすいとされているようです。



日本人とアメリカ人のクレジットカードに対する感覚の違いは?

 日本は治安がいいので、現金を持ち歩くことは危険、という感覚をあまり持たないのかもしれません。一方、アメリカでは、クレジットカードを盗まれても、トランジションのときに署名がなければ使えないし、カード使用を停止してしまえば現金のように失うことがないといった安全性、また小額の買い物でもカードで支払えるところが多いなどの利便性が好まれて、クレジットカードが日本よりも普及しているようです。



クレジットヒストリーとは何ですか。

 クレジットヒストリーとはクレジットカードで購入や返済を行った履歴を示す信用情報のことで、アメリカではこれが非常に重要で、いくつかの民間会社がクレジットヒストリーのサービスを提供しています。

 あまり知られていませんが、日本にも信用調査を行い、その情報を提供している機関があります。ただし、アメリカではクレジットヒストリーの重要性が一般的に認知されており、クレジットレポートを簡単に取り寄せることができますが、日本では自分の個人情報でも、特定の機関に足を運ばないと開示してもらえないという違いがあります。

〈おことわり〉
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SPECIALIST

今村由梨さん

プレステージ・インターナショナル社アカウントエグゼクティブ。愛知県出身。2003年に来米。カリフォルニア州立大学を卒業後、貿易会社勤務を経て、プレステージ・インターナショナルUSAに入社。

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