2017/05/26発行 ジャピオン917号掲載記事

スペシャリストに聞く

④ローンを組むための条件

今月のテーマ:ローン

文化、習慣、法律も違う海外で暮らす上で頼りになるのはスペシャリスト。日常生活を送る上で必要となる、また気になるテーマについて、さまざまなジャンルのスペシャリストたちに話を聞く。


ローンを組むため、また、有利な金利で組むためにはどのような条件を満たす必要があるか。また物件購入の頭金など、まとまった資金を日本から米国の銀行口座に移す際の注意点についても聞く。



米国に居住する日本人がローンの申請をするには?

 米国居住者(米国市民権保持者、永住権保持者、および就労ビザ保持者で、一定期間以上米国内に滞在している人)の場合、ローンを組むためには次のような条件を満たすことが必要です。

①米国内で収入を得ている。
②2年以上の就労履歴がある。
③2年以上のクレジットヒストリーがあることが望ましい。(※②③については各金融機関と相談のこと)

 ただし、クレジットスコアや銀行によっては、クロージング後の銀行口座の残高に応じて金利が変わる場合もあります。



では、日本居住者の場合のローンの手続きは?

 日本に住み、日本で収入を得ている日本人が米国でローンを組むことのできる金融機関は限られています。米国市民で、米国で税金を申告している人は、日本で収入を得ていても米国でローンを組める場合があります。

 クレジットヒストリーも必要です。日本にはクレジットヒストリーがないので、日本に長期間住んでクレジットヒストリーがない場合は、クレジットヒストリーをマニュアルで作成する必要があります。



マニュアルによるクレジットヒストリー作成の方法は?

 米国のクレジット調査会社に連絡し、米国のクレジット調査会社と、本人が日本のクレジット会社と電話で話しながら、クレジットヒストリーの内容、これまでの滞納履歴などを確認していき、その場でクレジットヒストリーを作成します。



米国居住の日本人がローンを組む際に注意すべきことは?

 ローンを組む2カ月以上前に米国の銀行にお金(頭金、クロージングコスト、リザーブ金など) を移しておくことをお勧めします。ぎりぎりになってお金を移そうとすると、さまざまな書類を提出しなければならなくなるため、それに時間を取られてしまうからです。



ローンが組めない、という場合、どのような要因があるのでしょうか?

 収入がなかったり、あっても十分ではなかったり、クレジットスコア(FICO)が低かったり、犯罪歴がある場合は、ローンが組めない可能性があります。

 ローンを組むためにはクレジットヒストリーが必要で、そのためにはクレジットカードを複数持って使うことが大切ですが、日本人はクレジットカードの所有枚数が少なく、1枚しか持っていない人も少なくないようです。しかし、クレジットカードのスコアを上げるためには、クレジットカードを複数(3枚以上持つことが望ましい)持って使うことが重要です。

 借入金やローンのタイプなどにもよりますが、クレジットスコアが上がれば、より有利な金利でローンを組むことができます。クレジットスコアは最高が850です。レートが740〜780以上であれば、よりよい金利を獲得できるでしょう。

 金利が変わると月々の支払い金額に影響が出ます。

 サイト(www.annualcredi thistory.com)で1年に1度、無料でクレジットヒストリーを確認できます。一度、自分のクレジットヒストリーを確認してみてはいかがでしょうか。

〈おことわり〉
 当行は記事内容に関して一切の責任を負いかねます。詳細は各専門家にご相談ください。


SPECIALIST

牛島有貴子さん

シティゴールド・プライベート・クライエント・リレーションシップ・マネジャー。富山県出身。1999年来米。ローワン大学を卒業後、シティバンクに就職。サービス・セールスを経て現職に就任。資金運用や個人住宅ローンなども担当している。

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