2017/05/05発行 ジャピオン914号掲載記事

スペシャリストに聞く

①ローンの種類

今月のテーマ:ローン

文化、習慣、法律も違う海外で暮らす上で頼りになるのはスペシャリスト。日常生活を送る上で必要となる、また気になるテーマについて、さまざまなジャンルのスペシャリストたちに話を聞く。


不動産や車の購入、ビジネスの立ち上げ、子供の学資、病気治療などでまとまったお金が必要になったときに利用する銀行ローン。その種類や借りる際の条件について話を聞く。



米国の一般的なローンにはどのようなものがありますか?

 主なローンには、住宅を購入するための住宅ローン、家の資産を利用する「ホームエクイティー(Home Equity)」、ビジネス資金を調達するためのビジネスローン、比較的少額のお金を借りるパーソナルローン、大学の授業料などを借りる学資ローン、車を購入するためのオートローンなどがあります。



一般的なローンを組むための条件について教えてください。

 米国居住者(米国市民権保持者、永住権保持者、就労ビザで一定期間以上米国内に滞在している人)がローンを組む場合は、米国内で収入を得ていること、クレジットヒストリーがあることなどが必要条件です。

 ただし、クレジットカードの利用年数、スコア、金融機関とのリレーションなどは、ローンの種類によって条件が異なります。



モーゲージとは? また、ローンとモーゲージはどう違いますか。

 モーゲージとは、家を担保としてお金を借り入れることです。家を担保にしない場合は米国ではモーゲージとは言わず、ローンとなります。一方、日本ではモーゲージより「住宅ローン」という言葉が使われることが多いようです。

 担保がない場合は、銀行から大きな額を借りることは難しくなります。



ビジネスローンとは?また、借りるための条件を教えてください。

 ビジネスローンには返済期間(通常5年~10年)が決まっている「タームローン」と、与信限度額まで借り入れを行う「ライン・オブ・クレジット」の2種類あります。

 ビジネスローンを利用する場合は、オーナーが米国市民か永住権保持者の米国の法人(中小企業)で、過去2年間のタックスリターンを提示できることが条件です。ビジネスローンは担保がなくても借りることができますが、審査があるため、会社、またはオーナーのクレジットヒストリーが良くなければなりません。

 また、会社のクレジットヒストリーがあることが借りるための条件なので、会社設立のためにビジネスローンを利用することはできません。



「スタンバイ・レター・オブ・クレジット」とは何ですか?

 これもビジネスローンの一つです。銀行の顧客が別の金融機関などから資金調達を行う際に、銀行は「信用状(レター・オブ・クレジット)」を発行します。その顧客が債務不履行に陥った場合は、銀行はその信用状に記載された金額を上限として債務を保証します。



パーソナルローンとはどのようなときに利用するローンですか。

 パーソナルローンとは個人の信用で借りられる比較的少額のローンです。当行の場合は5年以内の返済、5万ドルが限度額となります。担保は必要ありませんが、金利は比較的高くなります。

 借りたお金の使用目的は問われないため、個人で担保がなくてモーゲージを組めない場合やビジネスローンを組めない場合、医療費などで急にまとまったお金が必要になった場合などに利用できます。



パーソナルローンを利用するための条件は?

 米国居住者で収入があること、クレジットヒストリーが良いこと、銀行口座を開設して数カ月以上経っており、一定の口座残高があること。以上のような条件を満たしていれば、パーソナルローンを借りることができます。

〈おことわり〉
 当行は、記事内容に関して一切の責任を負いかねます。詳細は各専門家にご相談ください。


SPECIALIST

牛島有貴子さん

シティゴールド・プライベート・クライエント・リレーションシップ・マネジャー。富山県出身。1999年来米。ローワン大学を卒業後、シティバンクに就職。サービス・セールスを経て現職に就任。資金運用や個人住宅ローンなども担当している。

Citibank, N.A.

TEL
212-541-8667
MAIL
yukiko.ushijima@citi.com
WEB
http://www.citibank.com
MAP
666 5th Ave. (bet 5th & 6th Sts.)

バックナンバー

NYジャピオン 1分動画