2017/03/03発行 ジャピオン905号掲載記事

スペシャリストに聞く

①安全に暮らすための知識

今月のテーマ:総領事館の役割

文化、習慣、法律も違う海外で暮らす上で頼りになるのはスペシャリスト。日常生活を送る上で必要となる、また気になるテーマについて、さまざまなジャンルのスペシャリストたちに話を聞く。


今月は海外生活を送るための情報発信から、各種手続きに至るまで、総領事館の果たす役割について聞く。今回は、ニューヨークで安全な生活を送るための基礎知識や最新情報の入手方法について解説してもらった。



海外で日常生活を安全に送るために知っておくべきことは?

 ご自宅を管轄する警察署の場所や救急外来を受け付ける医療機関の連絡先はご存じでしょうか。緊急事態時に、どこに助けを求めればいいか、どこに逃げればいいか、常日頃から考えておくことが大切です。

 当館のホームページでは「ニューヨーク安全マニュアル」(www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/j5/index.html)を掲載しています。最近の犯罪傾向やテロなどの緊急事態に対する基本的な心構えなども記載していますので、プリントアウトして手元に置いておくことをおすすめします。

 また、万が一事件や事故に巻き込まれてしまった場合の緊急連絡先は、警察、消防、救急車ともに「911」番です。



犯罪やテロなどから身を守るためには?

 自分の身は自分で守ることが基本です。テロも含め、犯罪から身を守るための注意事項は次の通りです。

①危険な場所に近づかない=お住まいの自治体や警察が発表する情報や報道などで凶悪事件が多発しているとされる場所には近づかないようにしてください。当館ホームページにニューヨーク市の事件発生状況を毎月掲載しています(www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/j7/index.html)。また、深夜から早朝の時間帯は人通りが少なくなり、普段は犯罪が発生しない場所でも犯罪が発生しやすい環境になるので、可能な限り外出を避け、一人で行動しないようにしましょう。

②街の中では避難場所を確認する=日頃から人ごみやテロリストが狙いそうな場所はなるべく避け,デパートやレストランなどでは、常に出口や避難場所を確認することを習慣づけてください。

③不審者に気をつける=周囲の不審者や不審物に注意しましょう。不審者は警戒している人には近づいて来ないので、常に警戒心を持って行動してください。

④万が一の場合の連絡先を確保する=自分の居場所を家族や信頼のおける人達に知らせておいたり、スマートフォンなどの携帯電話を過信せず、電話番号などは他にも控えておきましょう。



犯罪やテロなどへの注意情報を集めるには?

 お住まいの自治体や米国政府、警察が発表する情報や報道、外務省の「海外安全ホームページ」などから安全に関する情報を入手できます。さらに、当館では、「在留届」または「たびレジ」に登録している方に一斉メールやホームページで安全対策情報の提供や注意を呼び掛けています。



総領事館が行っている安全対策は?

 邦人の方が被害に遭った犯罪の実例情報、警察などが注意を呼び掛けている犯罪などの情報、テロに関する情報などについて、安全対策情報としてホームページや一斉メールで提供しています。一斉メールは在留届を提出している方(メールアドレス登録のある方)、「たびレジ」を登録している方にはもれなく配信しています。3カ月以上在留していて在留届けを提出していない方はぜひご提出ください。

 また、当地日系団体、日系メディア、旅行業界などの関係者が参加して開催される「海外安全対策連絡協議会」でテロ対策の専門家を日本から招いて安全対策セミナーを実施したほか、当地在留邦人の皆様を対象とした安全対策懇話会では、当地における一般犯罪やテロへの対策について当館関係者による講義を行うなどの活動を行っています。


在ニューヨーク総領事館のウェブサイトでは、海外生活に役立つさまざまな情報が得られる
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石塚勇人さん

在ニューヨーク日本国総領事館領事部長。アテネ(ギリシャ)、ベルリン(ドイツ)、ニューデリー(インド)の各日本国大使館で領事班長を歴任。外務本省では主に開発途上国への開発協力業務に従事。2015年12月より現職。

在ニューヨーク日本国総領事館

TEL
212-371-8222
WEB
http://www.ny.us.emb-japan.go.jp
MAP
299 Park Ave., 18th Fl. (bet. 48th & 49th Sts.)

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