2016/04/15発行 ジャピオン860号掲載記事

スペシャリストに聞く

③海外旅行をする際の準備と心得

今月のテーマ:在ニューヨーク日本総領事館

文化、習慣、法律も違う海外で暮らす上で頼りになるのはスペシャリスト。日常生活を送る上で必要となる、また気になるテーマについて、さまざまなジャンルのスペシャリストたちに話を聞く。

日本人が安全に海外旅行ができるように、外務省では「海外安全ホームページ」や「たびレジ」、緊急事態発生時のショートメッセージサービスなどを提供している。在留届を提出して、これらのサービスを上手に利用しよう。


海外旅行前に準備しておくべきことは?

 外務省は「海外安全ホームページ」(www.anzen.mofa.go.jp)で、各国・地域に関する安全情報を提供しています。渡航・滞在に当たって特に注意が必要な場合に出される危険情報や、長期滞在者向けの「安全の手引き」などを確認できます。 旅行前にはウェブサイトをチェックして、最新情報を入手してください。


スマートフォン用の「海外安全アプリ」とは?

 昨年7月からスマートフォン用の「海外安全アプリ」が利用できるようになりました。このアプリを利用すると、スマートフォンのGPS機能で現在地周辺や事前に登録した国・地域に海外安全情報が出された場合は、プッシュ通知で受信することができます。

 電子メールで海外安全情報を受信したい場合は、「海外安全ホームページ」上で配信登録することができます。


現地の大使館や総領事館から緊急情報を受け取る方法は?

 長期滞在者は在留届、観光や出張など短期滞在者は「たびレジ」にEメールアドレスを登録してください。そうすれば、大規模な事件や事故が発生した際に、管轄する在外公館から緊急メールを受信することができます。さらに、当館では、日頃からさまざまな相談を受け付けており、その中から有益な情報や最新の安全情報などを、在留届提出者と「たびレジ」登録者に配信しています。

 ニューヨーク在住の邦人の方がアメリカ国内外に旅行や出張に出掛ける際にも、「たびレジ」の利用をおすすめします。(www.ezai ryu.mofa.go.jp/tabireg



「ショートメッセージサービス」とは?

 外務省は、昨年からアメリカを含む10カ国と1地域で「一斉通報のためのショートメッセージサービス」を開始しました。緊急事態発生時に在留届または「たびレジ」に登録されている携帯電話にテキストメッセージを送信します。米国内で受信する場合、発信元番号は「72978」となります。このサービスを利用するためには、携帯電話番号が正しく登録されている必要があります。また、現時点では、米国内ではベライゾン社の携帯電話は同社の制限規定により、このサービスの対象外となっています。



海外で事件や事故に巻き込まれたら? 

 可能な限り速やかに警察や消防(救急)に届け出てください。身に危険が迫っているなど緊急の場合は、ためらわずに緊急通報「911」に通報してください。英語での通話が困難な場合は、「Japanese, please」と伝えれば、日本語通訳を交えての通話も可能です。

 犯罪抑止の点からも、窃盗など比較的軽微な被害も必ず警察署に被害届を提出してください。また、在留邦人の安全対策に役立てますので、当館にもお知らせください。



爆発や乱射事件に巻き込まれたら?

 爆発や銃撃音が聞こえたら直ちに伏せ、発生地点が確認できる場合は、死角となる建物や物陰に隠れ、できるだけ速やかに現場から離れてください。その際、姿勢はなるべく低くし、銃撃事件の場合は標的とならないようジグザグに逃げてください。群衆に巻き込まれると将棋倒しになったり、テロの場合には更なる攻撃対象になってしまうなど、二次被害に遭うおそれがあります。ご自分の安全が確保でき次第、「911」と当館に通報をお願いします。

 このような事件に巻き込まれないために、人が多く集まるところにはなるべく近寄らない、行く場合も長居しない、などのことを日頃から心掛けておくことも非常に大切です。


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石塚勇人さん

在ニューヨーク日本国総領事館領事部長。アテネ(ギリシャ)、ベルリン(ドイツ)、ニューデリー(インド)の各日本国大使館で領事班長を歴任。外務本省では主に開発途上国への開発協力業務に従事。2015年12月より現職。

在ニューヨーク日本国総領事館

TEL
212-371-8222
WEB
http://www.ny.us.emb-japan.go.jp
MAP
299 Park Ave., 18Fl. (bet. 48th & 49th Sts.)

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