2016/09/02発行 ジャピオン880号掲載記事

この街に住みたい

セントラルパーク銀輪散策①

自転車に乗って
公園を回る

 東西を5アベニューとセントラルパークウェスト、南北を59ストリートと110ストリートに囲まれた長方形の公園「セントラルパーク」は、総面積340ヘクタール。東京ドームの約72倍の広さを誇る。公園内をくまなく歩いて回ったら、一生かかるぐらいの広さだ。そこで最近流行の「レンタルバイク」を使って、できる限り効率よく見て回ろうと思うわけだが、さて、アラ還の劣化した体力で完走できるのか?不安は残るものの、天高く空気澄む秋の日だ。行けるところまで行ってみよう。

園チャリ事始め
いざ自転車天国へ

 ミッドタウンに何軒かあるレンタル自転車店の中から、西56ストリートにあるセントラルパーク・サイトシーング社のサービスを利用してみた。

 基本料金は、15ドル(1時間)から30ドル(4時間)まで。1日パス(40ドル)を買うと午前9時から午後7時まで乗り放題。

 車種は7段変速のシティーサイクルがデフォルトだが、小児用後部座席付きやタンデムも用意している。14歳以下の未成年は要ヘルメット着装。無料貸与なので大人もできればかぶったほうがいい。頑丈なロックも同じく無料で貸してくれるから、公園内外どこにでも安心して駐輪できる。

 自分の背丈にあった「マシーン」を選んだら、公園チャリンコ、略して「園チャリ」へいざ出発!

 ご存知の通りニューヨークは自転車の舗道通行禁止。なので、6アベニューを3ブロックほどは、舗道を押して移動するか車道を細心の注意を払いながら行く。59ストリート(セントラルパーク・サウス)を渡って、通称「アーティスト・ゲート」から入園すれば、あとは自転車天国。道なりに緩やかな右カーブを描きながら坂を下る。

1870年からブーム
ルール守って安全走行

 資料によると「園チャリ」は、1870年代頃から馬車遊びと並ぶ人気アトラクションだったそうだが、この公園を走るにはルールがある。

 自転車が自由に走れるのは基本的に「ドライブ」と呼ばれる専用の周遊道路のみ。必ず反時計回りに走ること。週末は「ドライブ」用に車道が全面解放されるが、平日は一部自動車と道路を共有する場所があるので要注意。また、降車表示のある側道では自転車を降りて押すこと。

 チャリの行く手にはめくるめく雄大な森や池が広がるが、実はセントラルパークは人の手で造園された公園である。計画は1850年にさかのぼる。次回は、公園の南部を快走しながら、パークが生まれた時代を「回想」してみたい。(中村英雄)

総面積340ヘクタールのセントラルパークは大都会のオアシス。開園から157年の歴史を誇る
公園内の道路の全長は47マイル。自転車用のレーンがあり、サイクリングを楽しめる
「園チャリ」するならレンタルバイク。変速機付きの自転車はメンテもしっかりしている。マップをもらおう 

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