2015/09/11発行 ジャピオン830号掲載記事


日本への一時帰国で困らない


携帯電話&ワイファイのレンタル

日本に一時帰国をする際、携帯電話やワイファイルーターを借りる人は多い。そこで日本のワイファイ事情や一時帰国時の対策を、日本仕様の携帯電話と小型ワイファイルーターのレンタルを取り扱っている、Jプラザの岡崎菜実さんと檀美穂子さんに聞いた。


ワイファイの普及は? 日本で困らない準備

 アメリカ、特にニューヨークのような都市部では、無料ワイファイを提供するカフェや本屋、ホテルが多い。しかし、日本の無料ワイファイ環境はまだ限定的。当地と同じ環境だと思って一時帰国すると、痛い目に遭う。

 「対策としては、成田空港で携帯電話やワイファイルーターを借りるか、アメリカを発つ前に現地で日本仕様のものをレンタルして行くことです」と、Jプラザの岡崎菜実さんと檀美穂子さんは語る。

 では具体的に、日本での「通信」を確保する手段にはどのようなものがあるのだろうか?Jプラザではワイファイルーター、携帯電話、その二つの機能があるスマホを取り扱っている。

目的別に選ぶ通信手段の種類

 ニューヨークからの一時帰国者に最も人気があるのは、ワイファイルーター。「最近は、携帯電話の代わりにEメールやフェースブック、ラインなどのテキストアプリを使う方が増えており、そうした方にはワイファイルーターが適しています」と岡崎さん。

 逆に、「電話をかけたい」という人には、日本で使える番号が登録された携帯電話がおすすめとのこと。さらに、アイフォーンなどのスマホを借りるというオプションもある。スマホには「テザリング」という機能があり、それを「オン」にすることで、ワイファイルーターの役割も果たす。もちろん携帯電話としても使える。ただ、「スマホはワイファイでのデータ使用量に限度がある場合があります。動画を見続けたり、仕事で高画質の写真をやり取りする方には向いていません」と檀さんは注意を促す。
 

成田で借りるか NYで借りるか

 利便性を重視すれば、当地を発つ前に借りて行った方がよい。日本に着陸した瞬間から使用可能で、最終決済も帰国後にドル建てでできるからだ。

 また、フライトの遅れにより、成田空港で端末を借りる時間を確保できなくなる可能性もある。そうしたリスクを考慮すると、当地を発つ前に入手した方がより安全だ。

 ただ、成田空港で借りる方が割安になるケースもある。携帯電話もワイファイルーターも、値段に差が生まれるとしたら1日の基本レンタル料金だろう。携帯電話の通話料金は、当地で借りても、成田空港で借りても、大差はない。ワイファイルーターは、成田空港で借りるとキャリアーによってはかなり割安になる。

携帯に国際プラン追加 SIMカードも?

 アメリカで使っているスマホのプランに、旅行期間だけ国際プランを追加することも一考の余地あり。キャリアーによってレートは異なるが、1カ月5ドル程度の国際プラン料金で、通話料金は約1分1ドル20セント。テキストや写真などデータ通信量に制限があり、割高になるので要注意。

 また手持ちのスマホのSIMカードを、日本使用のものに差し替えるという手段も。成田空港や家電量販店などで入手できるが、シムロックが解除されたスマホでなければ使えず、データ通信専用のものもあるので、事前によく調べよう。

レンタル端末の例

UQ WIMAX
日本全国の主要都市をカバーした、下り最大40Mbps、上り最大10Mbpsの高速モバイルインターネットが利用できるモバイルワイファイ。データ無制限で24時間使い放題。1台で、最大10端末まで同時接続が可能



iPhone5s
電話とインターネット、両方使いたい人におすすめのiPhone5s。au回線を使用してテザリング可能で、15日間までのオーダーには3GBの無料データが付く 

※J-Plazaの基本レンタル料金は、ワイファイルーターが1日9ドル、携帯電話が1日5ドル、スマホが1日10ドル。通話料金は1分1ドル(日本国内と日米間)

J-Plaza

390 5th Ave. #904
(at 36th St.)
TEL: 212-532-6786
www.j-plaza.jp



一時帰国前におさえておきたい知識

日本へ一時帰国する前に知っておきたい情報を
IACEトラベル、営業主任の河合範征さんに聞いた。

一時帰国の時期はいつがお得?
 現在、JFK国際空港から成田空港への直行便は、JALとANAが1日2便、デルタ航空が1日1便、ニューアーク空港からはユナイテッド航空が1日1便。関西国際空港や中部国際空港への直行便は出ていない。
 日本に一時帰国する時期は、子供の夏休み、年末年始など、多くの人が重なりがち。繁忙期は各航空会社が料金設定を高くしているので、少しでも安くしたい人は、移動の少ないシーズンオフを狙おう。IACEトラベルの河合範征さんによると、今年は1月初旬~4月末日と、8月下旬~12月初旬が閑散期に当たるという。またどうしても繁忙期に帰国せざるを得ない人は、チケットがなくなる前、具体的には3、4カ月前には購入しておいた方がいいとのこと。
 また経由便だと運賃が安くなるというイメージがあるが、必ずしもそうとは限らないと河合さんは指摘。さまざまなルートを比較検討し、ニーズに合ったものを購入しよう。
 
旅行者保険への加入
 アメリカ在住者が一時帰国するということは、日本へ短期で旅行へ行くということ同じ。つまり滞在中にけがや病気をした時、日本で適用される保険に入っていないことがほとんどだ。
 その不安を解消するのが、日系旅行代理店で加入できる旅行者保険。旅先でのけがや病気以外にも、悪天候やストライキなどにより、フライトがキャンセルした場合のチケット払い戻しや、預けた荷物が遅れたことによる損害などをカバーしてくれるプランもある。
 
ジャパンレールパスの利用方法
 ジャパンレールパスとは、JRグループ6社が共同して提供するパスで、日本中を鉄道でくまなく旅行して回るのに最も経済的な切符だ。
 ただし利用には条件がある。対象が、日本国外から「短期滞在」(15日間もしくは90日間)の入国資格により、観光目的で日本を訪れる外国人旅行者となるため、当地滞在の日本人の場合、グリーンカード保持者や日本国以外に移住する外国人と結婚している人限定のサービスとなる。
 河合さんは「必ず渡航前に、当地の日系旅行代理店で『引換証』を購入する必要があるので、忘れないようにしてください」と呼び掛けている。その引換証を、購入してから3カ月以内に、日本のみどりの窓口に持参し、ジャパンレールパスと交換してもらうという流れになる。


ジャパンレールパスの種類と価格

① 普通車(大人)
(7日間)29,110円
(14日間)46,390円
(21日間)59,350円

② 普通車(子供)
(7日間)14,550円
(14日間)23,190円
(21日間)29,670円

③ グリーン車(大人)
(7日間)38,880円
(14日間)62,950円
(21日間)81,870円

④ グリーン(大人)
(7日間)19,440円
(14日間)31,470円
(21日間)40,930円

※現地通貨における実勢価格は、引換証発行時のBSR(銀行売値)などにより換算される
www.japanrailpass.net

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