年金

リタイアに向けた準備

 リタイア後の生活を考えるには、「生活費」「遊びや楽しみ」「もしもの準備」「遺産贈与」の四つの要素が基本。それぞれいくらかかるのか把握する。そのためには現在の貯金、引退後に受け取る年金、ソーシャルセキュリティーやペンションの金額をできるだけ正確に把握し、四つの要素を十分にカバーできるか考えておくことが大切。

税金の種類

 種類を知ることで、避けては通れない税金の対策を立てることができる。所得税には、「課税」、「繰延(くりのべ)課税」、「非課税」がある。「課税」は、その年に課税対象となるもの
「繰延課税」は支払いを繰り延べできる、401(k)、Traditional IRAなどの年金プラン。「非課税」は拠出金が課税後所得で、そこから発生する利益に対する税金が繰り延べされ、年齢や所得額など、ある程度の条件を満たすことで、引き出した際に税金が発生しないものこと。

Traditional IRA

 銀行に専用口座を開設。拠出する積立額は、その年の所得控除の対象になるが、将来、お金を引き出す際には、そのお金に対して税金がかかる。ただし利子に対しては税金が繰り延べされ、お金を引き出さない限り税金は発生しない。満期になる前に引き出した場合はペナルティーが科せられるので注意すること。

Roth IRA

 銀行に専用口座を開設。課税後所得を積み立てるため、所得控除の対象にならないが、将来、お金を引き出す際には、一定条件を満たせば、非課税でお金を受け取ることができる。またTraditional IRAと同様に、利子に対しては税金が繰り延べされ、お金を引き出さない限り税金は発生しない。どちらを選択するかは、現在の収入と将来の収入の予測から、現在税金を納める方が得か、将来税金を納める方が得か、またお金を引き出す際に予測される財政状況、引き出し時の税率などを考え合わせることが必要。

RMD(Required Minimum Distribution)

 満期になる前に引き出すとペナルティーが科せられるが、逆にTraditional IRA では70歳半なった時点で、必ず最低限の金額の引き出しを開始しなければならないというルールがある。ただし、Roth IRAにはこのルールはないため、70歳半前にTraditional IRAからRoth IRAへ切り替えする人も多くいる。

ロールオーバー

 Traditional IRAを金融機関で開設し、401(k)を移すことをロールオーバーと呼ぶ。ロールオーバーをした場合、401(k)の残高が小切手で送られ、その小切手を60日以内にIRAの口座に入金する必要がある。期限内に入金しないと課税対象となる。

ソーシャルセキュリティー受給資格、受給開始年齢

 受給資格を得るには、ソーシャルセキュリティー税を支払うこと、かつ40クレジット取得が必要。1クレジットは1200ドル(2014年)、年間に最高4クレジットまで取得が可能。つまり、これを10年間続ければ計40クレジットとなる。ただし、10年間の支払いで、受給資格を得られても、受給額は最低限の金額となる。受給金額は就労期間のうち35年間の平均所得を基本として算出される。FRAは「Full Retirement Age」の略で、満期退職年齢のこと。現在は、1955年生まれの人は66歳2カ月、1960年以降に生まれた人は67歳となっている。また70歳まで受給開始を待つことにより、1年ごとに受給額を8%増加させることができる。また、早期退職年齢は一律62歳。ただし、この場合はFRAと比べ25%ほど減額される。

配偶者の受給

 仕事をしておらず、税金を納めてこなかった人でも、配偶者に受給資格があれば、家族年金・遺族年金の受給資格を得ることができる。

●配偶者家族年金
・受給資格を持つ配偶者と法的婚姻関係にあること。
・62歳以上。年金受給者の16歳未満の子供を養育している場合は62歳未満でも受給できる。

●配偶者遺族年金
・60歳以上の配偶者

●元配偶者家族年金
・受給資格を持つ配偶者と法的婚姻関係が10年以上であったこと。
・62歳以上で独身であること。

●元配偶者遺族年金
・60歳以上の元配偶者

●子供
・18歳未満の未婚の子(遺族年金あり)
・19歳未満の高校生
・22歳までに重度の身体傷害者になった(年齢制限なし)
・未婚であること(絶対条件)

(記事はNYジャピオンの既出の記事の内容をまとめたものです。記事は一般概念ですので、個々よってケースが異なる場合があります。問題が生じた場合、弊社は責任を負いかねますのでご了承ください。質問、詳細に関しては各機関、各専門家にお問い合わせください。)

NYジャピオン 1分動画