

ニューヨーク州、コネティカット州、ワシントンDC認定弁護士。聖心女子大学卒。Fine ArtとLibrary Information Scienceで修士号取得。Parsons School of Visual Artsで美術史を教える。CUNY法科大学院卒業後、上院議員オフィスに勤務。90年に独立。飲酒運転、離婚など身近なケースを多く扱う。
自治体の児童福祉サービスが提供するフォスターケアには、多くの子供が養子候補として登録されています。
フォスターケアと民間エージェンシーの違いは何ですか?
「フォスターケア(Foster Care)」とは、何らかの理由で、親が子供に対して法的な責任を果たすことが困難な状況に陥った時、その子供を一時的に保護するための里親制度で、自治体の管轄下にある公共のサービスです。現在、国内の里子の登録数は、およそ50万人で、そのうちの11万〜12万人が、アダプション待ちの状態にあるとされています。
フォスターケアには、個人間や民間サービスとは大きく異なる点がいくつかあります。フォスターケアでは、アダプションが前提とされていない子供は、生みの親の扶養能力または親権が復帰し次第、元の家庭に戻ります。
フォスターペアレント(里親)は、フォスターチャイルド(里子)の人種や年齢などをあらかじめ限定しない代わりに、フォスターエージェンシーが、宗教、言語、家族構成などに基づき適性を判断した上で、フォスターホームを決定します。
フォスターホームには、自治体より手当が支給されるため、経済面での審査はさほど厳しくありません。ただし、フォスターホームを提供するにあたり、自治体が指定するオリエンテーション、育児クラス、健康管理・安全対策指導など、様々な講習が義務付けられている上、フォスターチャイルドの受け入れ後も、エージェントによる定期的な視察があります。
フォスターケアで養子を探すにはどうすれば良いですか?
フォスターケアから養子を受け入れるには、居住地域を管轄する児童福祉サービスで、フォスターエージェンシーを見つけることが第一歩です。ニューヨーク市では、市の児童福祉サービスAdministration for Children’s Services(ACS)www.nyc.gov/adaptでエージェンシーを紹介しています。
ACSを通じてのアダプションは、次のようなステップをたどります。
[1]ACSにコンタクトを取り、エージェンシーの一覧などが含まれた資料を請求する。
[2]エージェンシーが行うオリエンテーションに出席した後、受け入れ親として申込書に記入する。
[3]ホームスタディー開始。同時に8〜10週間のクラスを受講する。
[4]フォスターチャイルドを紹介される。
[5]定期的なビジテーション(面会)の後、フォスターチャイルドと暮らし始める(ここまでは、エージェンシーが介入)。
[6]裁判所の手続きを経て、正式に養子を迎える。なお、手続きにかかる費用は、ACSが一部または全額を負担することもある。
(おことわり)
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