

ニューヨーク州、コネティカット州、ワシントンDC認定弁護士。聖心女子大学卒。Fine ArtとLibrary Information Scienceで修士号取得。Parsons School of Visual Artsで美術史を教える。CUNY法科大学院卒業後、上院議員オフィスに勤務。90年に独立。飲酒運転、離婚など身近なケースを多く扱う。
エージェンシーを通したアダプション(養子縁組)は、年々増加傾向にあります。留意点について話を聞きました。
エージェンシーに斡旋を依頼すると、費用と時間はどのくらいですか?
エージェンシーアダプションの場合、最低でも2万〜3万ドルはかかるでしょう。待ち時間については、受け入れ親と生みの親双方の希望や、エージェンシーの対応スピードにもよりますので、一概には言えませんが、米国内だけでなく、国外からの養子も視野に入れたほうが、待ち時間は短いようです。
受け入れ親の年齢や家族構成に法律上の制限はありませんが、生みの親が受け入れ親として選択するのは、25〜45歳の、子供がゼロまたは一人の既婚カップルが多いようです。
アダプションに関する統計や、エージェンシーの利用法、よくある質問などについては、Adaptive Family Magazineから出版されている『Adoption Guide 2008』に詳細が載っていますし、エージェンシーのウエブサイトでも、受け入れまでのステップを解説していますので、参考にされると良いでしょう。なお、ニューヨーク州では、プライベートアダプションを希望する親が、養子候補を募集する広告を出すことが、法律で認められています。
エージェンシーを選ぶ際の注意点は?
高額な手数料と引き換えに、アダプション手続きの簡略化や、待ち時間の短縮を約束するようなエージェンシーは避けたほうが良いでしょう。最終的なアダプションの認否は、裁判所の判断に委ねられますので、養子の出生国を含め、エージェンシーとの契約内容に左右されるものではありません。
子供を養子に出すと、生みの親の親権はどうなるのですか?
アダプションが成立した後は、生みの親に親権は一切残りません。また、アダプションの際、養子の出生記録(Birth Record)の他に、生みの親に関する詳しい情報を入手するか否かは、受け入れ親の自由選択となっています。ただし、ニューヨーク州では、アダプションの記録は、エージェンシーの情報を含め裁判所に保存されますので、養子が18歳になった後は、自分で生みの親を調べることができます。
ニューヨーク州では、新生児を養子とする際、生みの親は養子となる子供が出生するまで、アダプションの合意書に署名することはできません。もし、生みの親が子供の出生後に、アダプションの合意を取り消したい場合は、プライベートアダプションは生後45日以内、エージェンシーアダプションは通常生後30日以内なら、法的に合意を取り消すことが可能です。
(おことわり)
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