

移民法、不動産法、家庭法、刑法(飲酒運転、軽罪、重罪)、ビジネス法(会社設立)などを専門とする。関西外国語大学に2年間留学。流暢な日本語を話し、気さくな人柄でクライアントからの信頼も厚い。現役認定消防士・救急救命士のボランティアで、9・11では救出・捜索活動に当たった。
今月のテーマは交通事故などの人身事故。事故に巻き込まれた場合について、フィリップ・カツ弁護士に聞きました。
車を運転していて、他人の車にぶつけるなどの事故に巻き込まれてしまった、または起こしてしまった場合、どのような手続きが必要でしょうか。
事故に遭ったら、すぐその場に警察を呼んでレポートを作成してもらうのが原則ですが、後日警察に行ってレポートを作成してもらうこともできます。警察を現場に呼ぶと、警察はその場で両者の話を聞いてメモを取り、ドライバーにケース番号を渡します。1、2週間でレポートができるので、ケース番号を持って警察に行けば、保険金の請求や訴訟になった時に必要なレポートのコピーを入手できます。
双方のダメージが小さく、当事者同士の話し合いですんなり解決する場合はそれでもかまいませんが、免許証と保険の情報は交換した方がいいでしょう。保険会社がからんでくるような事故の場合は、その場で警察を呼ばないと保険料の支払いがスムーズに行かないこともあります。
また、その時は軽い事故のように思えても、あとから相手が「どこそこが痛い」と言い出して訴訟に発展しないとも限りません。事故を起こした場合は保険会社が責任を負うことになります。保険料を払ってもらうには証拠が必要なので、少しでも心配なことがある場合は、すぐに警察を呼んだ方がいいでしょう。
事故を起こすと、日本人は、つい「I am sorry.」と言ってしまいそうですが、これは言ってはいけないとよく聞きます。本当ですか。また、ほかにも注意すべきことがありますか。
自分に非があることがはっきりしないうちは、「I am sorry.」は言わない方がいいですね。言うなら「Are you okay?」がいいでしょう。
軽い事故の場合はその場に警察を呼ばなくてもいいのですが、警察を呼ぶ場合は、どんなに急いでいても、警察が来るまで現場を離れてはいけません。事故を起こして逃げたと判断され、訴訟になった場合にとても不利になります。逆に、「警察を呼ぶので待ってください」と言ったにもかかわらず、相手が行ってしまったら、「相手が逃げてしまった」と警察に言うことができます。被害額が1000ドルを超える場合、警察が来る前に行ってしまうと、現場から逃げたと見なされて、あとで罰金が科されることがあります。
また、不確かなことをうっかり話してしまうと、あとで弁護士がそれを取り消すのが難しくなるので、警察に聞かれたら、客観的な事実について話すにとどめた方がいいでしょう。
(おことわり)
当弁護士事務所は、記事内容に関して一切の責任を負いかねます。詳細は各専門弁護士にご相談ください。
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