10月のトピック ◆ ホルモンの話


女性ホルモンとは何ですか?
女性特有の体つきや生殖機能の発達に関するホルモンを総称して、女性ホルモンといいます。
女性の特徴としてすぐに頭に浮かぶこと、たとえば丸みを帯びた体つきや豊かな胸、つややかな肌や髪の毛、生殖器官の発達などは、すべて女性ホルモンの働きによるものです。生殖機能を維持する上でも重要な役割を果たしており、女性ホルモンの働きや量に異常があると、受精や妊娠が難しくなります。
一般的に女性ホルモンという場合、主に卵巣から分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類を指すことがほとんどです。
エストロゲンは、主に女性生殖器の発達を司ります。また、生理の終わりごろから次の排卵にかけて大量に分泌され、子宮内膜を増殖させて排卵に備えます。
一方、プロゲステロンは、排卵後にエストロゲンと入れ替わりに増量し、子宮内膜を更に肥厚させ、受精卵が着床しやすい状態を作ります。女性の体の外見上の特徴は、主にエストロゲンによる影響です。
女性ホルモンとしてはほかにも、脳の下垂体から分泌されるオキシトンやプロラクチンがあります。オキシトンには、乳管の筋肉を収縮させて乳汁(母乳)を出す作用と、分娩時に子宮の収縮を増強する働きがあります。プロラクチンは、乳腺における乳汁の産生と分泌を促します。
女性だけが持つホルモンですか?
いいえ、男性の体でも女性ホルモンは作られています。反対に女性の体内でも、男性の特徴に関与する男性ホルモンが分泌されています。二つのホルモンのバランスが崩れると、何らかの症状が現れることがあります。
いつ、どれくらい分泌されますか?
ほかのホルモンと同じように、女性ホルモンの分泌も、生命の誕生と同時に母親の胎内にいる時に始まります。最初は少量ですが、思春期に一気に増えて20〜30代でピークを迎え、40代後半から50代で急激に減少します。思春期を境に女の子は女の子らしく、男の子は男の子らしく成長するのは、それぞれ女性ホルモンと男性ホルモンの分泌が増えるためです。
話は少しそれますが、女性の方が男性よりも一般的に体が小さいのも、一部にホルモンが関係しています。成長ホルモンは、幼児期から思春期にかけて盛んに分泌され、骨や筋肉を発達させますが、女児は男児よりも思春期を早く迎える傾向があり、その分成長が早く止まるのです。
また、エストロゲンには、ある意味「骨を固定する」働きがあります。そのため、思春期、具体的には月経が早く始まった女児は、遅く始まった女児よりも、身長が少し低くなる傾向があります。
※次回も引き続き女性ホルモンについて伺います。
