5月のトピック ◆ ヘルペスって何?


帯状疱疹の感染経路は?
帯状疱疹を発症させるのは、ヘルペスウイルスの一つである水痘・帯状疱疹ウイルスです。このウイルスの初感染によって発症するのが水痘。子どもがかかることの多い、いわゆる水疱瘡です。この時に皮膚に出来た発疹からウイルスが神経に付着し、神経層に入り込んで潜伏し、大人になってから、免疫力が落ちた時などに再活性化して発症すると、帯状疱疹となります。
水痘はウイルスを持った人との接触によって感染しますが、帯状疱疹は過去に水痘にかかったことがある人のみ、体調を崩した時などに、ウイルスが再び暴れ出すことによって発症します。
どのような症状が見られますか?
ウイルスが再活性化すると神経節内で増殖し、赤い丘疹や水疱が神経に沿って皮膚の上に帯状に現れます。知覚神経のある所ならどこにでも発症しますが、発症しやすいのは顔の三叉神経領域やお尻、腹部などです。
発症すると痛がゆく、微熱やリンパ腺の腫れ、頭痛などを伴うこともあります。発症して1週間ほどは疱疹が広がりますが、2週間ほどでかさぶたとなり、3週間くらいたつとかさぶたもはがれて治ります。
どのような時に発症しやすいですか?
免疫力が低下している時です。たとえば、精神的・肉体的に疲労している時や、産中産後など。更に、悪性疾患にかかっている人や抗がん剤などを使用している人、長期にわたって抗生剤を飲み続けている人、エイズや白血病、悪性リンパ腫などの患者や、高齢者も帯状疱疹を発症しやすくなります。
治療法について教えてください。
どのヘルペスの場合も治療方法は基本的には同じで、抗ウイルス剤を投与します。体内に抗体を入れることによって、帯状疱疹ウイルスが活性化しないようにするのです。
しかし、最も望ましいのはなんといっても予防。幼児期に水痘の予防接種を受けてワクチンで抗体を高めておけば、水痘にかからないだけでなく、帯状疱疹にかかるリスクも低くなります。
水痘は子どものうちにかかった方がいいと考えて、水痘になった子どもからわざわざ自分の子どもに感染させる親がいますが、これはおすすめできません。軽くてすめばいいですが、最悪の場合、髄膜炎になる可能性もあるからです。
帯状疱疹を発症している人のマナーは?
かさぶたが乾ききるまで公共の場には出ないようにすべきです。たとえば、飛行機には高齢者や抗がん剤治療を受けて、免疫力が低下している人が乗っているかもしれません。水痘にかかったことのない人が帯状疱疹のウイルスに感染すると、重篤な症状を引き起こす可能性もあるのです。
※次回は帯状疱疹神経痛について伺います。
