3月のトピック ◆
アルコール依存症


依存症の危険信号とは?
飲酒を習慣化すると、体内でアルコールに対する耐性ができてきます。初めのうちは1杯で酔えたのに、今では5杯飲まないと飲んだ気がしないというように、体が飲酒に慣れてくるのです。すると、酔ったと感じるまで飲み続け、体に害が出るまで気づかなくなってしまいます。
朝起きたらすぐに酒を飲まずにいられない、一日中酒を飲んでいるという状態になっていたら、重症のアルコール依存症です。通常の社会・家族生活に支障をきたすようになるので、一日も早く病院での治療やカウンセリングを受けることが肝心です。
自分では楽しく酒を飲んでいたつもりでも、いつの間にかコントロールできなくなっていると感じたら、危険信号です。飲酒のせいでトラブルを起こして後悔し、それを忘れるためにまた飲酒に走るという悪循環も、依存症に拍車をかけてしまいます。
女性は男性に比べて体が小さく、体脂肪が多いので、少量のアルコール摂取でも血中濃度が高くなりやすく、アルコール依存症の危険にさらされやすいことも覚えておきましょう。
アルコール依存症の害とは?
アルコールは薬物なので、体内に大量に入ると血中濃度が上がり、身体症状としては、肝炎、肝硬変、膵炎、心臓疾患、急性腎臓炎など、様々な悪影響が出ます。女性は、生理のサイクルが変わる、妊娠が難しくなるなどの不調を招きやすくなり、男性は、アルコールの過剰摂取により男性ホルモンの分泌が減り、性的不能を招きやすくなります。
脳への影響としては、泥酔時の記憶を失う、判断力、自己制御力がなくなる、多弁になり楽しくなる反面、怒りっぽくなり、暴力やけんかをしやすくなるなどの弊害があります。
また、未成年者のアルコール摂取は、脳の発達に悪影響を及ぼす危険があります。未成年者の飲酒が禁止されている背景には、そうした理由もあるのです。
その他、本人の健康だけでなく、家族にも悪影響を及ぼします。家族との信頼関係が崩れ、別居や離婚へと発展するケースや、家族が精神疾患を患うケースも少なくありません。
アルコール依存症の禁断症状とは?
手が震える、睡眠障害が出る、夜間に発汗する、心悸亢進が起こる、幻聴や発作が起きるなどの禁断症状は大変危険なので、すぐに病院かER(救急治療室)に行きましょう。特に発作が起きた場合は、命に関わる危険があるので、必ず第三者に付き添ってもらって病院に行き、デトックス(解毒治療)を受けて下さい。禁断症状による危険を避けるためにも、自分で飲酒を止める前に病院へ行き、医療管理のもとにデトックスを受ける方が安全です。
※次回は、アルコール依存症の治療と予防についてのお話を聞きます。
