2月のトピック ◆
米国の医療保険制度


日本と米国の医療保険の違いは?
米国では、日本のような国民全員が加入できる公的健康保険ではなく、民間医療保険制度が主体です。個人で民間保険に加入するか、会社を通じて保険に入るのが普通です。米国は医療費が高額なので、米国で生活するためには、まず医療保険制度をしっかり理解し、必ず何らかの保険に入っておくことが肝心です。
医療費は日本では全国一律ですが、米国では地域や専門科、加入している保険プラン等によって様々です。毎月の保険料や窓口負担料(コーペイ)、カバー内容もプランによって違うので、自分の家庭の事情や経済力に最も合うプランを見つけることが大切です。
他に、高齢者と障害者が対象の「メディケア」、低所得者が対象の「メディケイド」など、社会保障制度としての公的医療保険もあります。
全国のどの病院や薬局でも自由に保険を使える日本とは違い、米国では保険会社のネットワーク内の医師や病院、薬局でしか保険が使えない場合や、保険会社の承諾を得なければ精密検査を受けられないことがあるなど、様々な制限があります。
日本では保険でカバーされる歯科治療も、米国の医療保険では通常カバーされません。歯科保険を希望する人は、歯科専門保険(デンタル・プラン)に別途加入する必要があります。
米国の主な医療保険会社は?
Cigna、Aetna、Oxford、United、Blue Cross Blue Shieldなどの大手保険会社をはじめ、数百社あります。日系では、米国日本生命(NLIアメリカ)が、日系保険会社としては唯一、米国の医療保険を扱っています。
ネットワークとは何ですか?
米国の医療保険を利用する際には、まず「保険会社」と「ネットワーク」の違いを理解しておくことが大切です。保険会社を通して、ある医療保険に加入すると、基本的にその保険会社が契約するネットワーク内の医師や病院、薬局のサービスに、保険を使えるようになります。
米国には数百以上のネットワークがあり、その規模や種類も様々です。個々の医師が違うネットワークに入っているので、患者の保険プランがどのネットワークと提携しているかにより、治療費が保険から給付される場合と、給付されない場合があります。
ネットワークで一般的にカバーされる範囲は、一般的診療、分娩費用定額、予防医療(年次健康診断)、処方箋薬、不妊・家族計画(一回限り)、ER、入院、手術、メンタルヘルス等です。ただし、カバー内容は保険プランと受診回数の制限によっても違うので、要注意です。保険加入前の既往症の治療には保険が給付されないことがあるので、加入時に確認しましょう。
※次回は、医療保険について知っておくべき用語について、お話を聞きます。
