1月のトピック ◆
高血圧


何が原因で高血圧になるのですか?
様々な原因が考えられます。ただ、実際に原因を特定できるのは全体の1割程度で、ほとんどの高血圧は原因が分かりません。原因が明らかな高血圧を「二次性高血圧」、その他すべての原因が分からない高血圧を「本態性高血圧」と呼びます。
本態性高血圧の場合、加齢に伴う老化現象がかなり関与しています。中でも、年齢とともに血管が硬くなり、動脈硬化を起こして高血圧になるというケースが最も多く見られます。
二次性高血圧の場合は、血圧を上昇させる原因を取り除けば血圧が下がり、治療の必要もなくなる可能性があります。
二次性高血圧の原因は何ですか?
原因となる疾患はたくさんあります。例えば最近では、本人も気付かないような軽い睡眠時無呼吸症候群の場合でも、血圧が上がることが分かってきました。
原発性アルドステロン症という病気がありますが、これは、ホルモンを作る臓器の副腎で、血圧上昇にかかわるアルドステロンが過剰に生産される病気です。高血圧につながる頻度はそれほど高くありませんが、血圧降下薬を複数使っても、なかなか血圧が下がらないような人の中に、実はこの病気の人が多くいるのではないかと言われています。
褐色細胞腫や腎臓血管性高血圧も、血圧を上げるようなホルモンの生産を促します。痛み止めなど、特定の薬の使用が原因になっていることもあります。
どのような症状がありますか?
連載第1回でお話ししたように、高血圧の人の半分は、自分が高血圧であることに気が付いていません。
軽い頭痛や肩こりを訴える人も中にはいますが、ほとんどの人は自覚症状がありません。そのため、高血圧が知らないうちに進行し、脳卒中を起こして初めて気付く場合や、健康診断でたまたま見つかる場合があります。祖父母などの家庭血圧計を借りて、軽い気持ちで自分も測ってみたら高かった、ということもあります。
長期的な健康への影響は?
血圧は、加齢とともに何年もかけて徐々に上昇します。その意味で、高血圧は老化現象の一つです。血圧が高ければ高いほど、心臓や腎臓などの臓器障害は起こりやすくなり、脳卒中や心筋梗塞などの脳疾患と心疾患リスクも高くなります。収縮期血圧が140mm Hg以上、拡張期血圧が90 mm Hgを超えると、男女ともリスクが急激に上がるため、この基準を目標に治療をしてリスクを下げるようにします。
収縮期血圧が120〜140mm Hgの正常値の人も、120mm Hg未満の人に比べるとリスクは高いため、減塩や肥満の改善、ストレス解消などを心がけるといいでしょう。
※ 最終回の次回は、治療と家庭血圧についてお話をお聞きします。
