1月のトピック ◆
高血圧


白衣高血圧とは何ですか?
日常生活の合間に自宅などで測る血圧は正常なのに、診察室で測ると普段の値より高くなる状態です。白衣の前で緊張して、一時的に血圧が上がってしまうのが原因です。
常時血圧の高い人に比べると、脳卒中や心筋梗塞のリスクは低いのですが、将来の高血圧発症に関連していると考えられるため、減塩や、ストレスを減らすことを心がけるなど、ある程度の注意が必要です。
仮面高血圧とは何ですか?
白衣高血圧とは反対に、診察室で測る血圧は正常なのに、自宅で測ると高くなる状態です。外来診察時に「仮面」をかぶったように高血圧が隠れていることから、このような名前で呼ばれます。
白衣高血圧と違い、仮面高血圧は脳卒中や心筋梗塞を起こすリスクが高く、患者数も想像以上に多いことが、最近の研究で徐々に判明しています。
近年は自宅で簡単に使える家庭血圧計が普及し、仮面高血圧や白衣高血圧以外にも、時間や場所による血圧の違いが分かるようになってきました。
時間によっても違うのですか?
血圧は、日常生活で常に変化しています。例えば、睡眠中に異常に血圧が高い状態を夜間高血圧、早朝に異常に高い状態を早朝高血圧と言います。
一日の中で一番リラックスする睡眠中は、昼間より血圧が10〜20%程度下がるのが普通です。ところが夜間高血圧の人は、睡眠中の血圧が下がらなかったり、逆に上昇したりします。この症状は、糖尿病患者や、腎機能の悪い人、睡眠時無呼吸症候群の人に比較的多く見られます。睡眠中の血圧は、一日の血圧の中でも、心臓病リスクに最も関係していると言われています。
一方、健康な人でも、一日のうちで早朝に血圧が最も上がる人が多いと言われています。これは、交感神経の活動が亢進するためで、それ自体は問題ではありません。ただ、夜間高血圧が早朝まで続いたり、起床時に過度に血圧が上がるような人は、早朝高血圧が疑われます。
脳卒中や心筋梗塞が午前中に多いのは、この朝方の血圧上昇に関係していると考えられています。そのため、最近は早朝高血圧に注目し、しっかりコントロールするようにしています。
職場高血圧とは何ですか?
緊張感やストレスから、仕事中に血圧が高くなる状態で、ここ2年ほど日本で注目されています。東京都老人医療センターの調べで、健康診断の血圧が正常でも、仕事中に測ると2〜3割の人が高血圧だったそうです。仕事にストレスは付き物ですし、動いたり歩いたりなどの日常動作でも血圧はある程度上がりますが、上がり過ぎや、上がった状態が持続すると、健康への影響が心配されます。
※ 次回は高血圧の原因と症状についてです。
