1月のトピック ◆
高血圧


高血圧とはどのような状態ですか?
血圧についてまずご説明します。人間の体は、血液が心臓から全身へ、動脈を通じて送られています。心臓は、収縮運動によって血液を強い力で血管に押し出しており、その際に動脈にかかる圧力が血圧です。心臓が収縮し、圧力が一番上がった瞬間の血圧を「収縮期血圧」、収縮した後に再び拡張を始め、圧力が一番低くなった状態の血圧を「拡張期血圧」と言います。
血圧は、日常生活で絶えず変化しています。
例えば、寝ている時はそれほど高くありませんが、走る、階段を上るなどの運動をしている時は、体にたくさんの血液が必要になるので、心臓の拍出(血液を押し出す動き)が強くなったり、血管が収縮したりして、「一時的に」血圧が上がります。一方で高血圧とは、体が安定した状態の時や、血圧が上がる必要のない状況下で、血圧が上がっている状態が続くことを言います。
どのように診断するのですか?
基本的に病院で血圧を測定し、収縮期血圧が140㎜Hg以上、拡張期血圧が9㎜Hg以上のいずれかに該当した場合、高血圧と診断されます。
最近は、高血圧の評価基準として、収縮期血圧が重視される傾向があります。比較的若い人は、収縮期と拡張期の両方の血圧が年齢とともに高くなりますが、高齢者では、収縮期血圧が上昇してくるにもかかわらず、拡張期血圧は低下する人もいるからです。
日本人に高血圧が多いというのは本当?
厚生労働省は、50代の約半数、70代以上では7割強が高血圧と推定しています。ただ、そのうち半数は症状を自覚しておらず、治療を受けていないということです。
高血圧の主な危険因子は何ですか?
まず、年齢です。血圧は、加齢とともに徐々に上昇します。血管が老化し、硬くなるのが一因です。
肥満も、高血圧との関係が指摘されています。肥満によって交感神経の活性が高くなったり、血圧上昇に関係したホルモンの産生が増えたりなど、様々な原因が考えられます。
生活習慣も、血圧に大いに関係しています。特に日本人の場合、塩分の摂り過ぎが挙げられます。平均的な日本人の塩分摂取量は1日約12〜13グラムですが、最近の研究では、1日6グラムに減らすことが好ましいと言われています。お酒も、飲み過ぎは禁物。日本高血圧学会は、1日あたりビール大瓶1本、日本酒の場合は一合程度に抑えるよう推奨しています。
強いストレスの持続も問題です。9・11同時多発テロの直後は、全米で血圧の上昇傾向が確認されたそうです。不眠や、睡眠中に繰り返し呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群の人も、血圧が上がりやすいので注意が必要です。
※次回は高血圧の種類についてお聞きします。
