12月のトピック ◆
インフルエンザの予防と治療


予防接種はなぜ必要ですか?
米国では、毎年約3万6000人がインフルエンザに関連する疾病で死亡しています。インフルエンザは、深刻な症状が長引くだけでなく、他人への感染の広がり方も早いので、流行を最小限に抑えるためにも、予防接種を受けることをおすすめします。
予防接種を受ける時期としては、流行のシーズンに入る1、2カ月前がベストなので、ニューヨーク周辺在住者なら、10月か11月中に受けるのが理想です。といっても、12月以降に予防接種を受けても、2月の流行のピークには間に合いますので、まだ受けていない人は、今月中にぜひ受けておきましょう。内科や小児科、産婦人科などで受けられますので、かかりつけの医師に問い合わせてください。
予防接種は、生後6カ月以上であれば、誰でも受けられます。予防効果は100%ではありませんが、7〜9割は予防できます。
次に該当する人は、インフルエンザに感染するリスクが特に高いので、毎年必ず予防接種を受けるようにしましょう。
■5歳以下の子供
■50歳以上の人、高齢者
■喘息(ぜんそく)などの気管支系疾患、肺疾患、心臓疾患、糖尿病、血液疾患、腎臓疾患免疫不全などの持病がある人、高血圧の人
■HIV感染者
■妊娠中の人
■高齢者入居施設や医療施設の勤務者
■学校や企業など、大勢の人と接する場所に通学・通勤している人
■以上に当てはまる人と同居している人
予防接種の副作用の心配は?
予防接種を受けるとインフルエンザの症状が出るのではと心配する人がいますが、その心配はありません。副作用は特にありませんが、まれに卵の白身アレルギーの人がアレルギー反応を起こすことがあります。卵の白身アレルギーの症状が重い人は、予防接種を受ける前に医師に相談してください。
通常、予防接種を受けた人の1割は、注射を打った後に腕が腫れるとか、痛みが残ることがありますが、数時間でおさまるので心配いりません。予防接種後は数時間安静にしていれば、その後は運動をしたり、シャワーを浴びたりなど、通常の活動に戻っても大丈夫です。
フルー・ミストとは何ですか?
鼻からスプレー注入する生ワクチンです。予防接種以外のインフルエンザの予防方法として、4年前から使用されています。効果は予防接種と同じなので、注射を嫌がる子供などに使用されています。ただし、フルー・ミストは値段がやや高い上、現時点では健康保険が適用されないので、自己負担になります。5〜49歳で、妊娠していない人であれば誰でも受けられます。
※次回は、インフルエンザの治療法と溶連菌(ようれんきん)・肺炎連鎖球菌感染についてお話を聞きます。
