12月のトピック ◆
インフルエンザの予防と治療


インフルエンザの流行時期は?
国や地域、年によって違いますが、ニューヨークでは大体11月から5月にかけて流行し、2月に流行のピークを迎えます。1976〜2006年の感染報告を月別に比較すると、11月は全体の3%、12月は13%、1月は20%、2月は43%、3月は13%、4月は3%、5月は3%となっています。ニューヨークの場合は、日本などのアジア地域でインフルエンザが流行る時期よりも、やや遅れて流行が始まる傾向があります。
どのようにウイルスに感染しますか?
インフルエンザ感染者がくしゃみや咳をすると、ウイルスが空気中に飛散し、その空気を介して、周囲の人に感染します。直接接触しなくても、空気のみを介して感染するのがインフルエンザの特徴です。一方、普通の風邪の場合は、感染者の鼻水などを直接触るか、感染者と同じコップや箸、スプーンなどを共有すると感染しますが、空気のみを介して感染することはありません。
インフルエンザのウイルスに感染すると、5日から1週間以内に、40度近い高熱、咳、たんなど、鼻やのど、肺に激しい症状が出ます。症状の出方は普通の風邪より速く、一度感染すると1、2週間重い症状が続きます。悪化すると、肺炎などの症状を起こすこともあるので、早めの治療が肝心です。
どのようにして予防しますか?
空気感染のリスクを最小限に抑えることが大切です。くしゃみや咳をする時は、必ずティッシュや手を口に当てて、空気中に飛散するのを防ぎ、すぐに手を洗うようにしましょう。また、食事の時には、他人が使用したコップや箸を共有しない、外出から帰宅したら必ず手と顔を石けんで洗い、市販のハンド用除菌ローション(ハンド・サニタイザー)などのアルコールを塗って消毒する、帰宅後には必ずうがいをすることなどを、毎日の習慣にしましょう。
ジェル状のハンド用除菌ローションは、小さなサイズも出ていますので、外出時には常に携帯し、満員電車に乗った後や食事の前などに、こまめに手に塗って除菌することをおすすめします。うがいには、イソジンなどのうがい薬や、リステリンなどのマウスウォッシュ、またはぬるま湯に塩をひとつまみ入れたうがい水を使用すれば、予防効果があります。
学校や会社に1人でもインフルエンザ感染者がいたら、感染する可能性がきわめて高くなるので、うがいや手の消毒をまめに行い、可能なら休むようにしましょう。
冬は、寒さによるストレスから心身に疲労がたまり、体の抵抗力も下がりやすくなります。栄養のある食事、睡眠、運動で、日常的に体の抵抗力を維持するように心がけましょう。
※次回は、予防接種についてお話を聞きます。
