11月のトピック ◆
睡眠障害と不眠症


睡眠時無呼吸症とは何ですか?
睡眠中に大きないびきやあえぎを伴い、繰り返し呼吸が止まって窒息状態になる睡眠障害です。熟睡感が得られず、昼間に著しく眠くなります。
最も一般的なのは閉塞性と呼ばれるタイプで、空気の通り道である気道がふさがることによって起こります。一晩に呼吸が数百回も止まる人や、無呼吸状態が1分以上続く人もいます。
この病気の人は、高血圧や心疾患のリスクが高くなることも知られています。
患者人口や年齢、特徴は?
先進国の有病率は、推定4〜10%です。患者は女性より男性に多く、女性は更年期後に増える傾向があります。
基本的に40〜45歳以上の人の病気で、特に高齢者の有病率は最大30%に上るとも言われます。高齢者に多い理由はまだ解明されていませんが、高齢者は複数の病気を併発していることが多いため、何らかの病気が関係しているのかもしれません。
一つ確かなことは、年齢に関係なく、肥満が増えると患者も増えるということです。肥満になると、喉の奥が押しつぶされてしまい、気道が狭くなるのが原因です。顎が小さな人もこの病気になりやすく、人種的に顎の小さな日本人は、特に要注意です。
また、最近の傾向として、20代や30代の若い人たちの間で増えていることが挙げられます。
どのように治療しますか?
最も一般的な方法は、持続気道陽圧法(CPAP)です。睡眠時にフェイスマスクをかぶり、専用ポンプから加圧した空気を気道に送り込みます。空気圧によって気道が開いた状態に保たれ、楽に呼吸できるようになります。
軽症者には、歯科で使うマウスピースが有効な場合もあります。寝る時にこれを歯に装着することで、下顎が前方に押し出されるようにして、舌が喉(気道)をふさぐのを防ぎます。口内の一部を切除する外科療法を行うこともありますが、効果は限定的です。
また、肥満が原因の場合は、何より減量が肝心です。
ナルコレプシー(発作性睡眠)とは?
中枢神経系の障害で、眠りや目覚めの状態を維持することが難しくなります。昼間に突然、抵抗できないような強い眠気に襲われたり、笑い、怒り、興奮といった感情をきっかけに、前触れもなく筋力低下(脱力発作)が起きたりします。他にも、強い眠気と闘っている最中に、幻覚を見るのが特徴です。症状は一生涯続きます。
この病気は遺伝的要因があり、米国人よりも、日本人に多くみられます。米国人の有病率は、1000人に1人から2500人に1人と言われます。治療は、薬で眠気を抑える方法が一般的です。
※ 最終回の次回は、一般的な睡眠障害のあれこれについてお聞きします。
