11月のトピック ◆
睡眠障害と不眠症


睡眠障害とは何ですか?
睡眠は、私たちが精神的、および肉体的に上手く機能するために欠かせない要素です。それにもかかわらず実際は、仕事や家族の用事などが優先され、ないがしろにされがちです。
睡眠不足になると、意識がもうろうとして疲労感が続きますが、普通は十分な睡眠をとった朝には症状が改善され、再びリフレッシュします。
対照的に、なかなか寝つけない、あるいは寝つきはいいが、数時間後には目が覚めて今度はなかなか眠れない、眠ったり覚めたりを繰り返す、といった状態で睡眠が妨げられ、慢性的に疲れがたまっている場合は、睡眠障害が疑われます。
どんな種類がありますか? 症状は?
一般的に知られているのは、不眠症、いびき、睡眠時無呼吸症、ナルコレプシー(発作性睡眠)、そして脚むずむず症候群です。睡眠障害の人の多くは、2種類以上を同時に持っています。それぞれの病気については、本連載第3回以降で説明します。
最も典型的な症状は、日中、異常なほど眠くなることです。我慢できないような強い睡魔に突然襲われ、集中力が無くなります。寝過ぎや質の悪い睡眠も、睡眠障害の症状です。
睡眠障害は、その人の行動や仕事の生産性、学校の成績、人間関係などに影響を及ぼします。ある調査によると、居眠り運転が原因の交通事故は毎年10万件以上、死亡者数は1500人に上るそうです。
睡眠障害は子供にもあります。疑われる場合は、まず小児科医に相談し、必要に応じて睡眠障害専門医の診断を受けて下さい。
どのくらいの人が患っていますか?
米国立衛生研究所は、5000万〜7000万人の米国人が、健康や注意力、安全性を著しく損なうような、何らかの慢性的睡眠障害や、断続的問題を抱えていると推定しています。
全米睡眠財団の最近の調査では、米国人10人のうちほぼ7人が、頻繁に睡眠障害を経験していたそうです。睡眠障害は、決して珍しい病気ではありません。
適切な診断と治療を行えば、睡眠障害は治ります。日中の睡魔が軽減され、記憶力は改善し、事故などのリスクも大きく減らすことができます。実際、全米睡眠財団によると、睡眠障害専門医の治療を受けた患者さんのうち、約85〜90%で症状が改善するそうです。患者さんの大部分は、問題に気付かないか、あるいは気付いても治療を受けないのが現状です。
睡眠障害はこれまでの研究で、高血圧症や心疾患、脳卒中、うつ症状、糖尿病、その他慢性疾患に関連することが分かっています。症状に気付いたら放置せず、速やかに対策を講じることを心がけて下さい。
※次回は睡眠障害の診断についてお話をお聞きします。
