9月のトピック ◆
在米日本人のための心のケア


ニューヨーク在住者に多い悩みとは?
ビザがないために、職場で低賃金・長時間労働を強いられ、辞めたくても辞められない状況の中で、うつに苦しむケースがよく見られます。従業員が心の病にならないように、雇用者側には、ぜひとも働きやすい環境改善を考慮してほしいと思います。
また、外国生活では、出会った日本人に対し、「日本人同士だからわかり合えるだろう」という過度な期待を抱きやすいのですが、これは危険です。日本にいれば絶対に同じ環境にはいない、価値観や考え方も全く違う人々がこのニューヨークに集まっているのですから、日本人同士だろうとわかり合えない人がいるのは当然なのです。
さらに、スーパーのレジの店員がアメリカ人の客には笑顔なのに、自分だけに無愛想だと思い込み、人種差別にあったと悩むケースもよくあります。人間は、人種に関係なく相手がリラックスしていればリラックスするし、相手が無愛想なら無愛想になるものなので、こちらがにこやかに接すれば、相手も笑顔で反応するはずです。自分の気持ち次第で、周りの反応も変わるということを覚えておきましょう。
ホームシックにかかったら?
外国でホームシックにかかった時には、何がきっかけでホームシックになったのか、その原因を見つけます。ホームシックの時には、好きな日本食を食べる、日本のテレビ番組をビデオを借りて観る、日本の雑誌を読むなど、日本のものをたっぷりと自分の中に取り入れましょう。懐かしさを覚える日本のものに浸っているうちに、気持ちが落ち着き、やがて元気を取り戻すこともできます。
心の悩みをもつ人へのアドバイスを。
うつ症状のある人は、友人に相談するのではなく、カウンセリングなどの専門機関に相談しましょう。うつの場合は、十分な睡眠、バランスのよい食事、適度な運動という3つの基本的な習慣を実践するようアドバイスしています。心の不調はストレスから来ることが多いので、瞑想や運動など、自分に合うストレス解消法を見つけることが大切です。
一日中、仕事が頭から離れないと疲労が脳に蓄積し、うつの引き金になってしまいます。短い時間でも、仕事を完全に忘れて没頭できる趣味を持ち、脳をリフレッシュさせましょう。趣味がなくても、子育てが仕事の気分転換になる人もいます。外国生活では孤独になりやすいので、ペットを飼うのも安らぎになります。
ストレスがあると、つい他人へのいじめで発散してしまうなど、人間関係にもよくない影響を及ぼしてしまいます。ストレスを上手に解消することは、円満な人間関係においても重要なのです。
※10月は、助産婦の永門洋子さんに、アメリカでの妊娠出産についてお話を伺います。
