7月のトピック ◆
大人のニキビ対策


大人のニキビは一般的なものですか?
米国では、ニキビは4000万〜5000万人にみられる、最も一般的な皮膚の症状です。約85%の人は、一生に一度はニキビを経験すると言われます。ニキビは普通、思春期にできますが、この時期のニキビやニキビ跡(ニキビ痕)は悪化しやすく、40%の人で医師の治療が必要になります。
治療費用は高額で、例えば、処方せん薬や市販薬を含む直接費用は2004年だけで25億ドルに達したそうです。患者の30%は専門家の診察を受けずに市販薬を利用しており、その売上高は年間1億ドルを超えると言われます。
ニキビは20代に入ると自然に治りますが、30代、40代、あるいは50代になっても続いたり、10代にはなかったのに、20代以降で突然できる人もいます。20代以降の、いわゆる大人のニキビは、成人男性の25%、成人女性の50%近くが一度は経験すると推定されています。つまり、大人のニキビは皆さんが想像されている以上に一般的だということです。女性の場合、更年期のホルモンバランスの乱れが原因になることもあります。
ニキビと肌の早期老化との関係は?
ニキビ肌は、細菌を殺すために過酸化水素を生成します。過酸化水素はフリーラジカルに変化し、細胞DNAやコラーゲンを破壊します。その過程が肌の早期老化につながるという説がありますが、私は必ずしもそれが正しいとは思いません。
一般的なニキビ治療成分の過酸化ベンゾイルがフリーラジカルに変化し、老化を加速するという説もあります。一部の治療薬に含まれる、いわゆる「酸素」も、物理学的成分は過酸化水素です。しかし、それらはあくまで仮説であり、ニキビと早期老化の直接的関係は、現時点では証明されていません。
治療中は薬の影響で肌が乾燥し、シワが目立ちやすくなります。老けて見えるかもしれませんが、それは一時的なことです。
老化対策で最も大切なことは、肌を紫外線から守ることです。紫外線はコラーゲンを破壊し、シワやたるみの原因になります。
成人は特別な治療が必要ですか?
治療方法は、基本的に思春期のニキビと同じです。ただ、成人女性の場合は、ホルモンのバランスにより注意を払います。特に、卵巣嚢胞(のうほう)はホルモンの変化につながるので、その有無は必ず問診します。ホルモンバランスの乱れは、生理不順や、体毛が濃くなる、頭髪が薄くなる、といった症状に表れます。
ほかにも、スキンケア製品や、服用中の薬剤について質問します。スキンケア製品は、特に保湿剤の油分が毛穴を詰まらせる原因になります。
※次回は、治療法についてお聞きします。
