7月のトピック ◆
大人のニキビ対策


ニキビは、なぜできるのですか?
ニキビは、毛根を取り囲む毛包と呼ばれる組織が、炎症を起こした状態です。
思春期のニキビは、男性ホルモンであるアンドロゲンの分泌が活発になり、脂腺が刺激され、皮脂の分泌が増えるのがきっかけです。皮脂は通常、毛包を通って毛穴に到達し、皮膚の表面に出てきます。ところが、皮脂が増えると、古くなった角質(皮膚表面の細胞)同士がくっついたりして、毛穴を塞いでしまいます。そうして出口を失い、毛包に詰まった状態の皮脂や角質、ニキビ菌などが、炎症を引き起こす物質を作るのです。ニキビ菌は、皮脂を餌に繁殖し、ニキビの悪化や発症を招きます。
思春期を過ぎてもできる原因は?
大人のニキビは、20代、30代はもちろん、50代でできることもあります。様々な要素が複雑に絡み合っており、原因を一概に言うことはできませんが、どうやら遺伝的要素や、ホルモンバランスの乱れが関係しているようです。例えば、親や兄弟がニキビを経験した人は、自分もそうなる傾向があります。同様に、家族にニキビ痕(あと)のある人は、自分も痕が残りやすいため、最初から積極的な治療をすることがすすめられます。
女性の場合、ホルモン量が変化する月経の周期に合わせて、ニキビができたり治ったりします。女性ホルモンを含む一部の経口避妊薬は、男性ホルモンの影響を抑え、ニキビ予防にも有効です。
ストレスや食べ物は関係ありますか?
ストレスは、ホルモンバランスの乱れにつながります。そのため、ニキビを悪化させる可能性はありますが、ニキビの直接的原因にはなりません。現代社会は、ほぼすべての人が何らかのストレスを抱えていますが、それらすべての人に、ニキビがあるわけではありません。
食べ物も、ニキビとは直接関係ありません。ただ、体の健康状態は皮膚にも反映されるので、皮膚の健康のためにも、日頃から食事に気を遣い、運動も心がけたいところです。
他に考えられる要因は何ですか?
脂っぽくて、毛穴を詰まらせるような化粧品の使用は、症状を悪化させ、遺伝的傾向のある人の発症を促す可能性があります。研磨剤の入った洗顔料も、ニキビを悪化させる恐れがあるので、注意が必要です。
帽子や洋服の襟、バイオリン、ギプスなど、肌に触れるものも肌を刺激し、症状の悪化を引き起こすことがあります。また、生理不順や体毛の濃い女性は、男性ホルモンの過剰分泌が疑われます。副腎皮質ホルモン、タンパク同化ステロイド、シクロスポリンなどの一部の薬も、ニキビの発症や悪化の原因になる場合があります。
※ 次回は、大人のニキビの特徴についてお聞きします。
