6月のトピック ◆
ドメスティック・バイオレンス


ドメスティック・バイオレンスとは?
身体的な虐待だけでなく、言葉の暴力や心理操作などもれっきとした虐待です。加害者と被害者の関係は、同居中の配偶者やパートナーの場合が最も多く、ほかには別居中の配偶者、前夫や前妻、子供のある未婚カップルなど。見落とされがちな被害は、義父や義母、成人した子供から虐待を受けるなどの、親子間でのケースです。
加害者による「パワーとコントロール」と呼ばれるDVの種類は次の通りです。
●身体的虐待(殴る、蹴るなど)
●性的虐待(セックスの強要、夫婦間レイプなど)
●言葉の暴力(「バカ、売女」などと罵倒、「お前は何もできない、頭がおかしい」などと侮辱、男尊女卑・人種差別的な発言)
●精神的暴力(「お前は価値がない」などと侮辱、自尊心を傷つける)
●経済的虐待(就職に反対、貯金や収入へのアクセスを断つ、生活費や買い物に夫の許可が必要)
●社会的隔離/孤立(嫉妬、監視、行動を制限、交友関係、手紙、メール、電話をチェックするなど、家族や友人に連絡しづらい状況を作る)
●脅迫・威圧(傷つけると言って脅す、目つきや態度で威圧、武器を使って脅す、自殺すると脅す、間接的に物を壊したりして脅す)
●責任転嫁・過小化・否定(虐待をしても、「お前がおれをこうさせたんだ」と相手のせいにする、反省をしてもすぐ忘れる)
●子供を使う(親権を奪う、子供と会えないようにする、子供に母親の悪口を聞かせる、子供に危害を加えると言って脅す)
●移民ステータスに関する脅迫(「警察を呼ぶ」「移民局に不法滞在を通報する」と脅す、永住権をサポートしないと脅す──アジア系移民女性が受けやすいケース)
どのようにエスカレートしますか?

DVには、特定のサイクルがあります(イラスト参照)。必ずと言っていいほど、このサイクルが見られ、一時的に加害者は虐待をやめて優しくなるため、被害者は虐待された事実を忘れ、容認してしまうことがよくあります。このサイクルは、繰り返される度に次の段階への移行時間が短くなり、それにつれて虐待の度合いも悪化する傾向にあるため、大変危険です。特に心理的な虐待が続くと、被害者は自分のせいで夫が怒っていると思い込み、虐待を受けていると気づかぬうちに気力を失い、他人に話せず、一人で苦しむことがあります。自分がこのサイクルに巻き込まれていると気づいたら、一日も早く抜け出すことが大切です。
※次回は、DV加害者の傾向と背景について、お話を聞きます。
