6月のトピック ◆
ドメスティック・バイオレンス


NYアジア人女性センターとは?
ニューヨーク・アジア人女性センター(NYAWC)は、市内のアジア系移民女性をドメスティック・バイオレンス(DV)から保護するために、1982年に設立されました。当初は小さなボランティア団体でしたが、その後、規模やサービス内容も拡大し、85年には被害者のためのシェルターを開設、87年からスタッフが常勤するようになり、90年には市内初のホットラインを開設しました。
現在、日本語を含むアジア圏の15カ国語と英語を話すスタッフが待機し、24時間対応のホットラインで無料相談を受け付けています。市からの支援金や非営利団体、一般からの寄付金で運営されています。
日本語では、4人のスタッフが、カウンセラーやケースマネージャーとして直接クライアントに対応しています。すべてのサービスは無料で、秘密厳守ですので、個人情報が外部に漏れることは決してありません。
どんなサービスを受けられますか?
DV被害者が加害者の虐待から身を守り、自立した生活を送ることができるよう、幅広いサービスを提供しています。カウンセリング、DVに関する教育、シェルターの提供、法的手続きなどに必要な翻訳・通訳、弁護士など無料法的サポートの紹介、法廷や病院への同行、児童相談、被害者が経済的に自立するための就業サポート、永住権やビザの申請サポートなどです。地域によって当センターで対応できない場合は、関連サポート団体の紹介も行っています。
クライアントには、個々にケースマネージャーがつき、移民である被害者が言葉の障壁を越えて、法的手続きをスムーズに行えるようにサポートします。また、その際にクライアントへ精神的なサポートを提供することも、ケースマネージャーの重要な役割です。
シェルターやカウンセリングの内容は?
家を出ても友人宅など身を寄せる家のない被害者には、シェルターを提供しています。NYAWCは3つのシェルターを運営しており、入居者は週1回のグループカウンセリング、個人カウンセリングのほか、ケースマネージャーからの個別支援を受けることができます。
シェルターサービスを受けないクライアントのカウンセリングは、希望に応じて提供しています。日本人には日本語のカウンセラーがつきますが、英語力がある人には、英語を話すカウンセラーがつくこともあります。カウンセリングでは、虐待を受けているのではないかという相談から、家を出て離婚など法的な手続きを行う間、その後の様々な悩みに対応しています。また、DVに関する教育を通して、被害者がDVに対する理解を深め、自らの決断で自立できるようサポートしています。
※次回は、ドメスティック・バイオレンスとは何かについて、お話を聞きます。
