5月のトピック ◆
小児期の歯科治療とケア


赤ちゃんの虫歯はなぜできるのですか?
虫歯は、口の中にある虫歯菌と、歯垢、抵抗力の弱い歯という3つの条件が揃って初めてできます。抵抗力の弱い歯とは、手入れをあまりしていない歯のことです。この3つの条件がすべて揃わなければ、虫歯にはなりません。
親からの遺伝や、唾液の量も影響します。唾液には口の中の酸を洗い流す洗浄作用があるので、唾液が多いほど虫歯になりにくくなります。歯並びが悪い場合も、歯間に食べかすが溜まりやすいので、虫歯になりやすくなります。
虫歯予防に気をつけることは?
口の中に甘いものが長時間入っていると虫歯になるので、食事やおやつの時間を決めて、お菓子やジュースをひんぱんに与えないように注意しましょう。おやつは、キャンディーやクッキーではなく、果物や野菜が理想的です。
睡眠中は、虫歯の原因となる酸がたまりやすくなるので、寝る前には必ず歯を磨きましょう。朝は、朝食の後に磨き、昼寝の前にも歯を磨くとよいでしょう。ひんぱんにうがいをするのも効果的です。
子供の歯の磨き方を教えてください。
乳歯が生えたら、授乳や食事の後に、清潔なガーゼや布で歯を拭いてやります。子供がじっとしていられるようになったら、歯ブラシを使い始めます。乳歯が生え揃ったら、食後と就寝前に磨くようにしましょう。自分で磨く習慣をつけるために、子供に自分で磨かせるのも大切ですが、磨き残しがあるので、6〜8歳くらいまでは、親が仕上げ磨きをしましょう。
歯ブラシは、幼児用の柔らかいものを選びます。歯磨き剤は、歯質を強化し、虫歯菌が作る酸を抑える効果があるフッ素入りのものを選びましょう。歯磨き剤は少量(小豆大)つけて、小さな円を描くようにやさしく磨きます。ごしごし長時間磨くと、歯のエナメルが減ってしまうので気をつけましょう。
歯間の歯垢は、フロスを使って取ります。前歯はすき間があってフロスをしやすいので、子供の練習に最適です。最初はハンドル付きのフロスが使いやすいですが、慣れてきたら、角度を自由に変えられる糸フロスが便利です。糸フロスを歯間に入れ、歯を包むようにC字型にゆるめ、歯茎の中に糸を軽く入れて出します。子供が痛がらない程度にするのが肝心です。少なくとも就寝前に1回はするようにしましょう。歯磨きやフロスは、なるべく早い時期から、親子で毎日の習慣にしましょう。
日常のケア以外に大事なことは?
歯磨きやフロスを毎日しても、除去しきれない歯垢が歯にこびりついて、虫歯の原因になります。半年に一度は歯医者さんで虫歯の検診を受け、歯磨きやフロスが正しくできているかもチェックしてもらいましょう。
※次回は、子供の虫歯治療の方法について、お話を聞きます。
