4月のトピック ◆
レーザー視力矯正術


カスタムビューとは何ですか?
人によって指紋が違うように、眼球も2つと同じものはありません。米国最大手レーザー照射技術会社のビジックス(VISX)が開発したカスタムビュー(CustomVue)は、それぞれの眼球の歪みを正確に計測し、レーザー照射に反映させる技術です。メガネやコンタクトレンズで眼球全体に平均的な処方をするのに対し、眼球あたり数百カ所を計測し、それぞれに必要な処方を決定します。眼球の歪みを25倍も精密に把握し、個々の患者が矯正によって達成可能な最適視力の実現を助けます。
具体的に、何をするのですか?
ウェイブスキャン(WaveScan)という技術を用いて眼球を計測し、眼球の〝地図〟を作ります。次に、計測データを基に患者ごとにレーザー照射データを作成し、それに応じて角膜を再形成します。ウェイブスキャンは、もともと高性能天体望遠鏡で見られる対象物の〝歪み〟を軽減するために開発されました。
ごく少数ですが、手術でレーザー照射器具の下に仰向けになった際に、眼球が激しく回転する人がいます。この場合、眼球の動きは最適視力達成の妨げになるため、アイリス(虹彩)レジストレーションという技術で補正してやります。検査時と手術時の虹彩の模様を照合し、眼球が動いてもレーザーが正しい位置に照射されるよう、照射角度を自動的に調節するのです。
見え方は、どの程度変わりますか?
米食品医薬品局(FDA)の臨床試験では、術後1年目の検診で近視の人は98%が1.00以上の視力に回復。強度近視の人も、84%が術後6カ月目に1.00以上でした。その他、乱視、遠視に効果があり、なかでも治療が難しいとされる混合乱視の人も、メガネやコンタクトレンズによる矯正視力を上回ることが期待されています。
カスタムビューは、メガネやコンタクトレンズでは矯正できない「高次収差」も減らすことができます。高次収差とは、角膜や水晶体などの表面にできた凹凸によって起こる光の〝にじみ〟のことで、夜間や暗い場所で物が見えにくく、まぶしく感じたりするのは、高次収差が原因です。FDAの臨床試験では、メガネやコンタクトレンズ使用時に比べ、術後の夜間視力に非常に満足していると答えた人は、カスタムビュー経験者でない人の4倍もいたそうです。視力は同じかもしれませんが、見え方が改善されたというわけです。
レーシックなど角膜にフラップを作る手術は、フラップを持ち上げ、さらに元に戻す過程で、高次収差を引き起こすことが数百件の研究で分かっています。カスタムビューは術前に眼球を計測するため、術中にできる新しい高次収差については矯正できません。
※来月は、小児歯科治療について、レモイン歯科医院のマリ・ハン先生とスティーブ・ハン先生にお話を伺います。
