4月のトピック ◆ レーザー視力矯正術


レーシック(LASIK)はどんな手術?角膜の一部を薄く削ってフラップ(ふた)を作り、それをめくって露出した角膜にレーザーを照射する手術です。角膜を再形成して、光の屈折異常を矯正します。
まず、目薬タイプの麻酔薬で局所麻酔を行い、水溶性のインクで角膜に印をつけます。印は、術後にフラップを元通りの位置に戻すためです。次に、吸引リングと呼ばれる特殊な器具を角膜に乗せて眼を固定し、眼圧を測ります。
ここまで来たら、マイクロケラトームという器具を使い、いよいよ角膜フラップを作ります。フラップの厚さは、角膜の20%程度です。フラップをめくり、その下の角膜にレーザーを照射します。照射時間は矯正度数あたり約10秒で、痛みは全くありません。
最後に、フラップを元の位置に正確に戻し、角膜にしっかり接着するまで3〜5分ほど待って手術は終わりです。手術の所要時間は、両眼で10分程度です。
一般的に、視力は手術の翌日には十分回復し、2日目には仕事に戻れます。視力はその後、数週間かけて徐々に良くなります。
術前・術後に注意することは?
全ての人がレーシックに適しているわけではありません。他の手術にも共通することですが、手術前は緑内障や白内障といった眼病の有無はもちろんのこと、角膜の厚み、瞳孔の大きさ、屈折の状況などを詳しく調べます。特に長年コンタクトレンズを装着していた人は、角膜がゆがんでいる可能性があります。その場合、ソフトレンズ利用者は手術前最低1週間、オーバーナイトや長時間装着用レンズ利用者は最低2週間、ハードレンズ利用者は最低1カ月は装着を控え、同時に人工涙液の点眼を始めます。
術後6カ月は、人工涙液を毎日最低4回点眼、感染防止対策として術前・術後は抗生剤も点眼します。そのほかにも医師の指示は厳守し、術後検診も必ず受けましょう。
ただ、これらはあくまで一般論で、実際は患者の検査結果、視力、年齢、生活スタイル、職業などを総合的に考慮し、最適な手術や矯正視力を判断します。
エピ・レーシック(epi-LASIK)とは?
レーザーで角膜を再形成するのはレーシックと同じですが、最大の違いは、フラップを作らないことです。角膜の一番外側の角膜上皮と呼ばれる組織を、特殊なプラスチック製のメスを使って薄く剥離します。近視や乱視の強度が強く、角膜の厚みが不足してレーシックには適さない人も、この方法なら受けられるかもしれません。剥離した角膜上皮は、やがて新しく生まれ変わるため、眼に強い衝撃を受けてもフラップがずれる心配はありません。術後は保護用レンズを装着します。視力回復にかかる時間はレーシックより長く、約4日〜1週間です。
※次回はラーセック(LASEK)についてです。
