4月のトピック ◆
レーザー視力矯正術


レーザー視力矯正術とは何ですか?
レーザーを照射し、角膜の形状を変える手術です。正常な眼では、光は角膜と水晶体を通過して屈折し、網膜上に焦点を結びます。これに対し、近視は光が網膜の手前で像を結んだ状態です。角膜を再形成することで、網膜上に焦点が合うよう光の屈折を調整します。
レーザー視力矯正術は、90年代前半はPRKという方法が主流でした。しかし、術後の痛みが激しく、視力が20/20(日本の基準で1・0)に回復するのに1、2週間もかかっていました。その後95年に、米食品医薬品局(FDA)が認可したレーシック(LASIK)は、痛みがほとんどなく、視力回復も術後2、3日と速いことなどが人気を集め、今では米国で年間100万人が利用しています。ほかに、エピ・レーシック(epi─LASIK)、ラーセック(LASEK)といった
安全で有効な方法もあります。
近視以外に遠視や乱視も治せますか?
レーシックは当初、近視治療だけが承認されていましたが、今は遠視や乱視も安全かつ効果的に治療できることが認められています。運転に必要な視力は、昼間20/50、夜間20/40と法律で定められています。私がレーシックやラーセック手術をした患者は全員、これを達成しています。また、患者の95%は、術後1カ月の視力が最低20/20、実際はほとんどがそれ以上に回復しています。20/20以上になるには、術前・術中・術後の医師の指示を厳守することが大切です。
回復視力は一生続きますか?
レーザーでいったん削った角膜組織は、元には戻りません。このため、眼病にかかったりしない限り、矯正視力は一生維持されます。ただ、正常な視力の人と同じように、加齢とともにいつかは老眼鏡が必要になります。
眼球が成長する29歳までは、水晶体から網膜までの距離が長くなるため、術後も時間経過とともに光の焦点が合わなくなります。このため、患者が20代の場合は、眼球の変化による視力の悪化を考慮し、将来レーザーによる調整をしなくてもすむように、少し強めに矯正します。
老眼をレーシックで治療できますか?
40歳を超える頃から、誰でも老眼になります。しかし、片目は遠くを、もう一方は近くを良く見えるように矯正することで、老眼になっても、近くと遠くの両方を良く見えるようにすることができます。左右の矯正視力の差は僅かなので、日常生活に違和感はありません。50歳を超えると、小さな文字を読むには老眼鏡が必要になりますが、大きな文字は問題ありません。
この方法はモノビジョンと呼ばれ、医師が患者の年齢や生活スタイル、文書を頻繁に読む職業かどうかなどを考慮して、矯正視力を判断します。
※次回はレーシックとエピ・レーシックについてです。
