3月のトピック ◆
肥満とその健康被害


どうして肥満になるのですか?
原因はいろいろありますが、ほとんどの場合、生活習慣が関係しています。体の大きさや運動量に対し、カロリーの摂り過ぎが要因です。薬や病気が原因になることもあります。例えば、糖尿病や精神病の治療薬には食欲増進作用を持つものがあり、治療中に体重が増えることはよくあります。
体の代謝(エネルギー消費、または消費量)を司る甲状腺ホルモンの異常は、体内にエネルギーが蓄えられて肥満の原因になります。副腎皮質ホルモンは、分泌され過ぎると副腎皮質機能亢進症という病気を起こし、体重と体脂肪が増えやすくなります。
太りやすい体質はありますか?
代謝のスピードには個人差があり、同じものを同じ量だけ食べても人によって太ったり、太らなかったりします。太っていた人がダイエットして痩せた後に、最初から痩せていた人と同じ量の食事をしても太るのは、体が太っていた時と同じレベルのエネルギーを体内に維持しようとして、代謝を遅らせるからです。代謝を維持するには、ダイエットをしながら筋肉を鍛えるような運動をすると効果的です。消化吸収も人によって違いますが、一般的に肥満と関係が深いのは代謝の方です。
遺伝やストレスでも太りますか?
同じ環境に暮らす家族が全員太っていることが多いのは、遺伝以上に生活習慣の影響が大きいと考えられます。同じものを食べて、同じような生活パターンを持っているからです。ストレスは食欲増加の原因になりますが、その反対もあります。
肥満にはどんな種類がありますか?
内臓周囲に脂肪がつき、お腹が丸く突き出る「りんご型」と、下腹部からお尻、太ももにかけて脂肪が蓄積する「洋ナシ型」があります。病気のリスクがあって危険なのは、りんご型です。手足は比較的細いりんご型肥満は、「かくれ肥満」と呼ばれます。おへそ周りが85センチ以上の男性と、90センチ以上の女性は注意が必要です。
子供の肥満について教えて下さい。
子供の肥満は、肥満指数(BMI)を基本に、年齢や性別も考慮して判定します。米国では6〜19歳の子供のうち、BMI30以上の肥満人口は全体の16%と、1980年以降で3倍に増えています。
政府の調べでは、肥満の子供や10代の若者は2型糖尿病や睡眠時無呼吸症などの病気になりやすく、大人になっても肥満が原因の健康障害を起こしやすいことがわかっています。高血圧、高脂血症など心血管疾患リスク因子を最低1つ持つ子供の割合も、標準体重児の10%に対し、肥満児では約60%でした。成人の肥満の3人に1人は、子供の頃から太っていたというデータもあります。
※次回は肥満の身体的・精神的弊害についてです。
