1月のトピック ◆ インファント・マッサージ


赤ちゃんにどんな効果がありますか?
赤ちゃんの肉体面、精神面、情緒面の成長発育を助けることが、医学的にも証明されています。マッサージによって肌に心地よい刺激を与えることは、赤ちゃんの五感や神経の発達を助けます。
生後間もない赤ちゃんは、まだ自分の手足や口がどこにあるのか理解できない状態だと言われています。お母さんやお父さんに優しく触れられることで、徐々に自分の体の部位がどこにあるのかが分かるようになります。両親の手のぬくもりから愛情や安心感、情緒的な心地よさを感じ取り、リラックスしてよく眠れるようになり、夜泣きやぐずつきの解消にもなります。
嫌がる時はマッサージをしないという風に、赤ちゃんの訴えを理解することで、赤ちゃんは自分の意思が認められ、大切にされていることを実感するのです。
親にとっても効果があるのですか?
赤ちゃんの成長発育を助けるだけでなく、初めての育児に戸惑う親の不安を和らげる効果もあります。産後の女性は、ホルモンの変化から、マタニティー・ブルーといううつ症状が現れることがあります。赤ちゃんのことがわからないため、親の情緒不安が助長され、育児に対する自信をなくすこともあります。
そうした親自身の不安定な期間に、裸の赤ちゃんに毎日マッサージをすることで、赤ちゃんの心と体の不調を感じ取れるようになると言われています。赤ちゃんとの絆を実感し、愛情をもって子育てをする自信や安心感を持つことができ、母乳の分泌も促進されます。インファント・マッサージの最大の目的は、手のぬくもりと肌の触れ合いによって、親子の絆を深めることなのです。
未熟児にもマッサージできますか?
インファント・マッサージには、未熟児の発育を助ける効果があるという欧米の研究結果があります。未熟児の赤ちゃんがマッサージを受けると、迷走神経の緊張が高まり、インシュリンが活性化され、その結果、体重が47%増加し、周囲に対してより明確な反応を示すようになったことが証明されています。
未熟児は、保育器の中に入れられて、周囲と隔絶されてしまいます。そんな時には、面会時間にお母さんやお父さんが会いに行き、保育器の中の赤ちゃんの体の上に、手を置いて温めてあげるだけでいいのです。
カンガルーのような袋状のものを装着して、赤ちゃんをその中に入れて抱いてあげる「カンガルー・ケア」という方法もあります。こうしてカンガルーのポケットのような袋の中で、親の匂いや温もりを感じることが、赤ちゃんの成長を助けるのです。病院によっては、こうしたケアがまだ普及していない所もあるので、未熟児の赤ちゃんにマッサージをする時には、必ず専門のインストラクターや主治医の先生に相談しましょう。
※次回は、インファント・マッサージの方法と注意点について話を聞きます。
