11月のトピック ◆ 足に関する悩みと病気


手足の爪の状態とその原因は?
爪の異常は心身の変化のサインです。治療が必要になるほど深刻な問題はないのがほとんどですが、中には爪の病気や、重大な内臓の病気が隠れていることもあります。手足の爪を観察して、病気が疑われる場合は速やかに医師の診察を受けて下さい。
①横溝=爪に深い溝(線)が横に入った状態です。発熱、手術、爪付近の外傷、精神的ストレスなどにより爪の生成が一時的に止まると、その部分が溝となって現れます。爪は1週間に約1ミリ伸びるので、根元から溝までの距離を測れば、生成が止まった原因がいつ生じたかがわかります。
複数の爪に、表面がボコボコになるほど何本も溝がある場合は、まれに肝臓や腎臓の病気が疑われることもあるので、医師の診察を受けて下さい。乾癬(かんせん)患者も、爪の生成がおかしくなることがあります。関節炎や発疹もある人は、乾癬の可能性があります。
②白線=爪に白い線が横に入った状態です。①と違い、線に沿って凹みはありません。短い線は、ストレスによるものなので心配はありません。爪全体に延びた長い線は、砒素中毒患者に見られます。
③さじ状爪=爪が全体的に凹み、スプーンのように反り返った状態です。若い女性に多く見られる貧血の特徴的な変化で、鉄分を摂取すると治ります。製薬会社や大学の研究室で化学物質を日常的に扱っている人も、爪が弱くなり凹んでしまうことがあります。
④乾癬爪=爪の表面に針で突いたような小さな穴が複数できた状態で、乾癬の典型的な症状です。乾癬の症状は、一般的に最初に爪に現れます。最近は若い女性患者が増えており、病気と知らず、マニキュアなどで爪を隠している人が少なくありません。医師の診察を受け、治療を始めて下さい。
⑤バチ状爪=爪は正常ですが、指の第2関節あたりから爪の中央にかけて異常に盛り上がり、横から見るとテニスラケットのように見えます。クローン病などの炎症性腸疾患や、がんを含む深刻な肺疾患が潜んでいる危険があります。すぐに医師の診察を受け、バチ状爪を起している病気を探すことが先決です。
⑥黄色爪=全体的に黄色く変色した爪で、爪水虫、乾癬、呼吸機能が低下する慢性閉塞性肺疾患(COPD)が疑われます。COPDは喫煙者がかかり易い病気です。マニキュアの長期使用も変色の原因です。
※来月は尿失禁について、産婦人科医のスマイレン先生とクォン先生にお聞きします。
