8月のトピック ◆ 米国における美容整形


脂肪吸引とはどんな手術ですか?
脂肪吸引(ライポサクション)は、体の痩せにくい部分の脂肪を取る一般的な手術です。ダイエットをして数ポンド減らしたら、体は全体的に瘠せるかもしれませんが、本当に気になる部分は細くなりません。特に、腹部、臀部、太腿はなかなか瘠せることができない部分です。そういう時に、脂肪吸引が効果的なのです。
脂肪吸引の目的は、体重を減らすことではなく、ボディラインを整えること。脂肪細胞を除去するので、その後体重が増えても吸引した部分には脂肪が付きにくくなります。
施術の手順と回復時間、副作用は?
体の目立たない部分を小さく切り、そこから「カニューレ」と呼ばれる細いスチールの吸引管を入れて、脂肪を吸引します。施術時間は、部分にもよりますが、一部分あたり1時間程度、もしくはそれ以上かかることもあります。一部分につき、切開は1〜3カ所ですが、術後、傷口は目立たなくなります。終了後、脂肪吸引した部分の腫れを抑えるために、包帯のようなコンプレッション・ガーメントで圧迫します。腫れは約1、2カ月で引きます。術後の回復は腫れが引くのに比例し、患者や吸引した部位にもよりますが、1、2か月かかります。
産後の女性には、脂肪吸引だけでなく、「タミータック」と呼ばれる腹部のたるみの切り取り手術を行います。 脂肪吸引より大掛かりですが、効果はあります。回復も早いミニ・タミータックは、余分な皮膚を少し切り取るだけ。フル・タミータックは、余分な皮膚と脂肪を除去するものです。いずれも臓器・器官に傷をつけないので、術後に再度妊娠しても安全です。
脂肪吸引やタミータックには、大きな副作用はありません。脂肪吸引の場合、ほとんどの患者が術後2時間以内に帰宅しています。タミータックの場合は、一晩入院することもあります。
美容形成を希望する人にアドバイスを。
数年前、私の知り合いの女性が、脂肪吸引のためにドミニカ共和国に行きました。米国内より施術料金が安いためです。彼女はとても頭のよい人だったのですが、お金を節約するために危険な選択をしました。術後に細菌感染し、現地の病院も手に負えず、どうにか飛行機で米国に帰った時には、もう少しで命を落とすところでした。
皆さんも、形成外科医を選ぶときには十分気をつけて下さい。医師に行く前に、きちんとトレーニングを受けているか、免許を持っているかを確認しましょう。選ぶ基準としては、その医師が、米国形成外科医学会(ASPS)と、米国審美形成外科医学会(ASAPS)の両方のメンバーであることです。
※新学期を迎える来月は、学校カウンセラーの遠山京子先生に、留学生が直面する様々な問題について伺います。
